2009.12.15

見て…ルーベンスの絵だよ…!美術館デートを成功させる4つのポイント

大人デートの定番と言えば美術館。おしゃれな美術館で素敵なアート作品たちを真剣な眼差しで観るあなたに彼女はきっと「まるでロダンのブロンズ像のようだわ!」なんてメロメロになるはず。
でもそんなあなたはゲージツなんてさっぱりわからない。美術館なんて小2のときに家族旅行で行った箱根なんとか美術館の変わった遊具で遊んで以来。仮に美術館に行ったところで「はー、へー、すごいねぇ??」なんて感嘆詞を羅列して彼女に「(バカだろこいつ)」と思われるのが関の山。いやそもそも美術館に着ていく服を買いに行く服がない。
でもご安心ください。美術館デートはちょっとしたポイントさえ押さえれば必ず成功します。ここで紹介する4つのキーワードを実践すれば、きっと彼女は「私をシャガールの絵みたいにして!」なんてことを言ってくるかも!


動きやすい服装で行く

美術館というとなんとなくフォーマルな服装で行かなくてはならないのかと思われがちですが、実際は美術大学の学生などの比較的若い来館者が多く、ラフな格好の人がほとんどです。オープニングイベントに参加するなどといった特殊な事情がない限り普段のデートと変わらない格好で問題ないでしょう。むしろ広い展示空間を歩きまわったり、最近では鑑賞者参加型の作品も増えてきているのでデニムにスニーカーのような多少動きやすい服装を選んだほうがよりよいでしょう。でもいかに動きやすいからといってもジャージやスウェットはさすがにNGです。美術館は近所のコンビニではないですし、動きやすさに特化しすぎてそもそもこれはデートであるという大前提を忘れては本末転倒です。

古典、近代よりも現代アートの展示会を選ぶ

古典、近代の展示はまず会場が作品の保護のために薄暗いことが多く、また「カルチャーマダム」と言われる中高年女性来場者率が非常に高いため、高島屋の1階のような例の香りが漂っていて若い男女がデートに出かけるには不向きです。また大抵ギャラリーショップ(会場内の販売コーナー)の商品が高齢者向けのため高額かつイケてないので「ぼったくりかよ‥」となんか凹みます。その点で現代アートの展示では年齢層が低い来場者がほとんどなので雰囲気が馴染みやすく、またギャラリーショップも青山あたりの素敵系雑貨屋的ラインナップだったりするのでまたそこでひとつデートの楽しみが増えます。そもそも古典、近代の展示に比べてあまり混まないのでふたりで手をつなぎながらゆっくり鑑賞できるのでオススメです。前述しましたが、最近はただ一方的に観るだけではない鑑賞者参加型の作品も増えてきているので、ふたりで協力して楽しんだら愛が深まること間違いなしです!

無理に事前知識を蓄える必要はない

恐らく美術館デートにおいて最大最強のハードルと考えられている「自分ゲージツわからないです」問題についてですが、この問題はいくつかの方法を知っていればある程度解消可能です。
そもそも美術館側も来場者の誰もが美術に明るい人だとは考えていません。むしろ積極的に間口を拡げ、今まで美術館に来なかった人たちに足を運んでもらおうと様々な工夫を始めています。そのサービス内容は美術館や企画展示によって異なるので、ここではデートにオススメの代表的なものをいくつか紹介します。

音声ガイド

無料~数百円程度でレンタルできるハンディタイプの再生機です。作品のキャプション(作者名、作品名などを書いた札)に記された番号を入力するとその作品に関する情報を聴くことができます。一人用の再生機ですが、ここではあえてふたりでひとつだけレンタルすることを推奨します。ひとつのガイドをふたりで一緒に聴けば必然的に発生するスキンシップによってより親密度を増すことができるのです。

学芸員によるガイダンスツアー

多くの美術館では一日に何度か学芸員とともに作品を観て回るガイダンスツアーを行っています。開始時刻は美術館や展示によって異なるので事前にネット等で調べると良いでしょう。学芸員の詳しい解説を聞けるだけでなく、なかにはこのツアーに参加しないと体験できない作品などもあります。

ギャラリートーク

作者本人や関係者によるトークイベントです。展示期間中に1回~数回開かれます。基本的に入館料以外は無料で参加できます。席数制限がある事前予約制のものもありますので早めに調べることをお勧めします。作者やキュレーター(展示企画者)の人となりや制作裏話などが聴けるので、作品がさっぱりわからなくても“変わったおじさん(おばさん)の変わった話”として案外楽しめます。イベント終盤では大抵質問コーナーが設けられていますが、ここで調子に乗って質問をすると高確率で大怪我を負うので控えたほうが良いでしょう。また、古典、近代の展示では作者がとっくに死んでいるので滅多に開催されません。

中途半端にならない

このどれかを実践していれば事前知識など一切必要ありません。むしろ付け焼刃の中途半端な知識こそが最も危険です。彼女から繰り出される試験範囲外の質問に対して珍回答を連発してしまい愛想を尽かされかねないのです。目的はあくまでデートを成功させることであって、芸術を理解することでは決してないのだということを今一度しっかり肝に銘じましょう。

美術館は作品を鑑賞するだけの場ではない

デートの定番である映画館は当然映画を観るための施設であり、またゲームセンターはゲームをプレイしたりプリクラを撮ったりするための施設ですが、美術館に関してはその限りではありません。映画館やゲームセンターはそれぞれのサービスを受ける直前にそのサービスに対してお金を払うシステムになっていますが、美術館は多くの場合施設への入館料としてお金を払います。遊園地の入場料と同じ方式です。ですから必ずしも[美術館へ行く=芸術作品を観る]というわけではありません。美術作品を観る行為は言わば遊園地のいちアトラクションに過ぎないのです。入館料さえ払ってしまえば施設内でどうしようとモラルの範囲内であれば勝手です。実際、最近の美術館は作品を観る以外にも、カフェ、雑貨屋、庭園、本屋、図書館、夜景、プラネタリウム、足湯など、実にさまざまな楽しみ方ができます。芸術作品を観ることだけにこだわらずに、ちょっとしたテーマパークにでも出かけるような軽い気持ちで美術館デートを楽しんでください!

最後に

デートに最適な美術館をいくつかご紹介します。
・原美術館(品川)
品川の閑静な住宅街の中にひっそりと佇む近・現代美術を扱う白い小さな美術館。中庭に面したオープンテラスのカフェではこだわりのスイーツが召し上がれます。ギャラリーショップでは国内外の一流クリエーターたちが作ったとにかく素敵な雑貨や書籍が販売しています。
・東京都庭園美術館(目黒)
 その名の通り庭園が自慢の主に近代&クラフト関係を扱う美術館。建物がやたら古いアールデコ調の洋館なのでそれだけでも割と楽しめます。来館者の年齢層は高めです。
・21_21DESIGN SIGHT(六本木)
 六本木ミッドタウンに併設する、テーマ性の強いデザインを扱った美術館。テーマがはっきりした企画展のみを行う美術館なので割と誰でも楽しめると思います。ミッドタウンデートのついでに是非!
・森美術館(六本木)
 地上52階360°パノラマ展望台から望む東京の風景を楽しめる現代美術の企画のみを扱う美術館。ギャラリーショップ、カフェ、バーなどが併設しているためここは本当に作品を観なくても十分モトがとれます。音声ガイドが無料で借りられます。
・ICC-NTTインターコミュニケーションセンター(初台)
 新宿オペラシティ内にあるメディアアートを扱う美術館。入館料は無料です。主にコンピュータを用いたアート作品を扱っているのでコンピュータ好きの理系男子なら彼女にひとウンチク語れちゃいます。鑑賞者参加型の作品が大変多いのでふたりの距離を縮めるには最適の場所です。
・東京都現代美術館(木場)
 主に現代美術を扱う美術館。館内がとても広く、のんびりまわっていると簡単に一日が終わってしまいます。質の高い常設作品と豊富な美術書を所有する図書館、それと巨大なギャラリーショップとさらにカフェとレストランまでがあり、館内だけでデートが完結してしまうという親切設計。
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