2015.05.25

ただ温めればいいってわけじゃない!あなたは「温」?それとも「寒」?

最近、美容業界では、化粧品に漢方を配合するメーカーが注目され、漢方独自の考え方である「熱」と「寒」への関心が高まっています。健やかで美しい肌づくりやダイエット、むくみ解消のために、常に体を温めているという女性は多いはず。ですが、体質によって温めるより冷やすことが必要な人もいます。自分は「寒」「熱」のどちらが必要なのかを知り、健康な体づくりに役立てましょう。

漢方の考え方にある「寒熱」とは

漢方の考え方に、太陽と月、夏と冬、火と氷のように、万物は「熱」と「寒」に分類できると考える「寒熱学説」があります。
物だけでなく、体質でも、たとえば手が冷たいなら「寒」、手が温かいなら「熱」に分類され、自分がどちらのタイプかを把握してから、温めるべきか冷やすべきかが決まります。
最近、靴下を数枚重ねて履いたり、白湯を飲む美容法が流行っていますが、本当に自分に必要かどうか、次を参考にして確認しましょう。

常に顔色、体温をチェックすることが重要!

まず、自分が「寒」性なのか「温」性なのかを確認するために、手足の体温、顔色チェックをしてみましょう。最近、若い女性に多くみられる「冷え性」は、まぎれもなく「寒」。夏でも手足が氷のように冷たく、顔色が青白いのが特徴です。
また、鼻が赤い場合は「熱」の症状で、体調不良の可能性が高く、冬でも暑さで冷房を入れるような高熱や発汗が続く場合、ホルモンなどの疾患が心配されます。
他にも、耳の分泌物がサラサラしていれば「寒」、粘りがあれば「熱」が考えられます。何はともあれ異常を感じたら、必ず診察を受けるようにしましょう。常に自分の顔色や体温をチェックすることが、すこやかで美しい肌をつくる重要な鍵です。

食べ物も「寒」と「熱」に分類。メニューに役立てて!

食べたものの栄養が血液によって全身に運ばれることで、私たちの体はつくられています。それを踏まえて、肌によい栄養素を意識して食事をする、美意識の高い女性が増えています。
これまで美食を摂り入れている人もそうでない人も、ぜひ食材の寒熱を把握し、今後のメニューの参考にしてみましょう。

●『寒』の食べ物/キュウリ・白菜・豚肉・牡蠣など
●『熱』の食べ物/ショウガ・ニンニク・牛肉・エビなど

自身が「熱」性であれば、「寒」の食べ物を、「寒」性であれば「熱」の食べ物を摂ることが理想です。ここで、自分は「寒」性なのに、豚肉は美肌に効果的なビタミンB1やB2を含んでいるからといって積極的に食べていた! という人、摂り過ぎに注意が必要だということがおわかり頂けるかと思います。
ちなみに和食が世界的に注目されている理由は、栄養バランスのよさ、見た目の美しさ、そして寒熱を意識しているところにあるようです。例えば、ナスは体を冷やす食べ物として知られていますが、ショウガと一緒に食べることで「寒熱」のバランスを摂っている、など。和食の素晴らしさを日本人として誇らしく思うところです。

お茶にだって「寒」と「熱」があるから、注意して選ぼう!

特に「寒」の人によく見られるのが、肌トラブル、便秘、生理不順など。食事に気を付けると同時に、ぜひお勧めなのが「お茶」の選び方です。最近、コンビニなどで買えるお茶の種類が急激に増えていますが、お茶の中でも、緑茶は「寒」、杜中茶は「熱」に分類されます。気分や味で選ぶのではなく、自身の体質に合うものを取り入れると、「寒熱学説」に基づいた、体の中からすこやかな体に導かれるはずです。

さいごに

美肌やダイエットにこだわった食生活は、栄養バランスを優先的に考えたメニューですが、これからは体に必要な「寒と熱」も考慮して、健康と美容のさらなる高みを目指しましょう。

参考文献:漢方 日本人の誤解を解く(講談社)劉 大器

(米村亜希子/ハウコレ)
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