2011.02.15

「それでも僕はやってない…」一歩間違えると人生台無し。【痴漢冤罪】の対処法

 してもいない痴漢行為を告発されても、認めてはいけません。あなたの一生を台無しにされる前に、知識と対応を学んでおきましょう。ここでは、基本的に電車での痴漢行為について記していきます。

逮捕の定義

 駅員に取り押さえられた時点で、既に逮捕されています。現行犯であれば、警官がいなくても、令状がなくても、誰でも逮捕可能です。(刑訴法第212条1項)

 

 

 警察署で「違う」と何度訴えたとしても、逮捕という事実は覆せません。取調室で行われているのは、捜査です。容疑を認めないと、長い時間をかけて「痴漢をしていない事実」を求め、あなたの身辺を調査されます。

 

捜査の期間中、拘留される場合があります。その間に離婚、解雇を告げられる人が多くおられます。

痴漢だと叫ばれても認めない

 あなたが痴漢を働いていないのであれば、絶対に認めてはいけません。もめるのが面倒だからといって認めた途端、あなたが今まで築いてきたもの全てが崩れ落ちます。

 

満員電車の中で誰が痴漢行為を働いているか見ている人は、稀です。被害者自身も、本当の所は分からない場合もあります。あなたの痴漢行為を立証出来る人は、ほぼ皆無です。

 

 立証の出来ない犯罪を触れ回る行為は、侮辱罪(刑法231条)に抵触します。親告罪ですから、あなた自身が告発する犯罪です。痴漢被害者が声高にあなたを痴漢だと叫べば叫ぶ程、気の毒ですが、この「被害者」は罪を重くすることになります。

 

侮辱罪で告発するのでも、民事裁判を起こすのでも、自称被害者の身元が必要です。聞きだしておいてください。

駅員に取り押さえられたら

 すぐに身分を明らかにします。身分を明らかにしていれば、現行犯逮捕は出来ません。逃亡の恐れが無いからです。(刑訴法217条)

 

 それでも駅員室に連れていかれたら、あなたは「監禁」されていることになりますので、告発すれば、刑法220条により、駅員は罰せられます。

 

 連行途中に怪我をした、釈放後に精神が不安定になった、これらは刑法221条「逮捕・監禁致死傷罪」に該当します。

弁護士を要求する

 警察が到着する前に、弁護士の手配をしてください。起訴される前でも、弁護士は付けられます。当番弁護士制度を利用しましょう。

 

日本弁護士連合会 当番弁護士連絡先一覧

 

 

 警察署に連行された後でも、勿論、弁護士は面会に来てくれます。それまでは、黙秘権の行使です。(刑訴法198条2項)

警察署に連れていかれなくても

 警官が話を聞きたいと、あなたの元を訪れたら、令状を要求してください。令状がなければ、警察署に出頭する義務はありませんし、容疑について話をする必要もありません。これも、刑訴法198条2項が適応されます。

 

「任意」というのは、自由意志という意味です。強制力はありません。

前科が付いていいなら

 前科が付いてもいいなら、容疑を認めると、すぐに釈放されます。罰金刑がほとんどです。被害者が民事訴訟を起こしたとしても、弁護士が付いていると、スムーズに示談で済む場合が多いですね。

 

 ただ、女性器に指を入れたなど、悪質な痴漢行為であると、強制わいせつ罪(刑法176条)として起訴され、6ヶ月以上10年以下の懲役を処せられます。

慰謝料請求が出来る

 してもいない痴漢行為を叫ばれ、駅員や他の乗客に取り押さえられたのであれば、痴漢被害者と駅員、取り押さえた乗客に、慰謝料請求が可能です。民事裁判になります。

 

 また、侮辱罪や逮捕監禁罪、逮捕監禁致死傷罪で刑事告訴も出来ます

 

 弁護士と相談の上、対処してください。

 

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