2011.05.16

屋内でも屋外でも、たのしみ方は無限大!PC・スマホ・ゲーム機で無線LANをもっと活用する方法

LANケーブルを使わずにインターネットに接続できる「無線LAN」。今では対応する機器も増え、多くの方が利用するようになったのではないでしょうか。

しかし設定方法が難しく、せっかく便利な機能も十分活用しきれずにいる人がいるのも事実。もっと簡単にできるようになれば、多くの人がその利便性を享受できるに違いありません。ただし、無線LANの設定法は、利用するルータやPC、家電製品などによりバラバラ。一様に「こうすれば接続できる」と言えないのがネックです。

しかしそれでも接続方法を容易にする機器や機能が登場し始め、無線LANを利用するユーザーは徐々に増えているのは事実です。

ここでは無線LANを簡単に活用する方法と、どんなことができるようになるのか。その2点について紹介しましょう。

 

ボタンを押すだけで無線設定を完了!

機器と機器を無線LANで接続するには一般的に、双方の機器に対し設定作業を行わなければなりません。どちらか一方でも機器が正しく設定できなければ、例え正しく設定した機器があっても、どちらに原因があるのか分からなくなってしまいます。

 

さらに単に接続するだけならまだしも、セキュリティにはいくつかの種類があり、どのセキュリティ規格を利用すればよいのかすら分かりません。データ漏えいの危険はもちろん回避すべきですが、それでも最低限のセキュリティ環境でまずは接続できるようにしたいものです。

 

こうした無線LAN初心者向けに、簡易な操作で機器同士を接続できるようにする仕組みがあります。その1つがバッファロー社が推奨する「AOSS」機能です。

 

これは無線LANルータの設定を省く仕組みです。バッファロー製の無線LANルータが備える機能で、ルータにあるAOSS用のボタンを押しながら、PCやゲーム機などの無線LANを設定すると、自動でそれらの機器を認識し、無線LANを利用できるようにしてくれます。

 

個別に画面を開いて設定することも可能ですが、設定するのがうまくいかない場合、AOSSを利用すれば簡単に接続できます。

 

なお、バッファロー以外の無線LANルータを販売するメーカーも、同様の独自の仕組みを備えるものがあり、これらを利用すれば簡単に無線LAN環境を構築することができます。

 

無線LAN規格を覚えよう

無線LANだと有線に比べて十分な速度が出ないのでは?と心配する方も多いでしょう。たしかに有線LANのデータ転送速度は100Mbpsや1000Mbps(1Gbps)など、高速化しています。映像などの重いデータや大容量のプログラムをダウンロードするにもストレスなく快適に行えます。

 

では無線LANではこうした用途は無理なのか? 必ずしもそうではありません。無線LANにはデータ転送速度や利用目的に応じていくつかの種類があります。中には高速で利用でき、有線LAN以上の速度を引き出せるものもあります。

 

その代表が「IEEE802.11n」と呼ぶ規格。最近新しく登場した後継規格で、これまでの無線LAN規格のいいとこどりをし、かつ高速化している点が特徴です。データ転送速度は最大300Mbpsで、これは一般的な有線LAN(100Mbps)を凌ぐ速さです。

 

ただし機器が11nに対応していることが不可欠です。無線LANに対応しているだけでは不十分です。自分が利用するPCや家電製品、無線LANルータが「11n」に対応しているのかどうかを利用する際は確認しておきましょう。もちろん家庭の有線LAN環境が100Mbpsで、その回線を使って11nを使っても300Mbpsの速度にはなりません。家庭で利用する回線速度のチェックも不可欠です。

 

速度が11nに及ばないものの、他の規格も11nにはないメリットを有します。例えば「IEEE802.11b」。これはデータ転送速度が最大8Mbpsと必ずしも高速ではありませんが、屋外や海外などでも広く使える点が一番の特徴です。対応する機器も多いことから、普及度は一番といえるでしょう。自宅でPCを無線LANに接続し、メールやブラウザ程度しか利用しない場合、安価に導入できる11bも選択肢として検討してよいでしょう。

 

一方、11bは電子レンジなどの家電製品に干渉しやすいという側面があります。例えばリビングで無線LAN(11b)を利用している際、キッチンで電子レンジのスイッチを入れると、電波干渉を受けて接続しにくくなるのです。そこでこうした電波干渉を受けにくい規格もあります。それが「IEEE802.11a」です。

 

データ転送速度は最大54Mbpsと高速で、かつ家庭内にある家電機器の干渉を受けにくい点が特徴です。ただし、対応する機器が11bほど多くないので注意が必要です。無線LANルータは多く対応していますが、PCやゲーム機の中には、11a非対応のものも少なくありません。電波干渉を受けない無線LAN環境を構築する際には、まず11a対応の機器であるかを確認しましょう。

 

なお、11bと11aのデメリットを解消した「IEEE802.11g」と呼ぶ規格もあります。

 

自分がどういった目的で無線LANを利用するのかを想定し、さらに所有する機器がどの規格に対応しているのかを確認することが必要です。その上で無線LAN環境を構築していくようにしましょう。

スマホで無線LANを活用しよう

iPhoneやAndroid搭載端末を利用している人が増えています。これらスマートフォンの中には、電話回線のほか、無線LANを利用できるのもが少なくありません。3GやFOMAといった電話回線は高速化しているものの、無線LANに比べればまだまだ低速です。屋外で無線LANを利用するには条件付きとなりますが、それでも高速なデータ転送を実施するためには無線LANの活用が欠かせません。

 

自宅でスマートフォンを利用する場合、電話回線より無線LANを活用した方がストレスなくアクセスできるようになります。YouTubeの動画もカクカクせずに再生できるでしょう。無線LANにつながる環境では、できるだけ無線LANを活用するのが得策です。

 

屋外でも無線LANを利用することは可能です。「ホットスポット」や「フリースポット」などの公衆無線LANサービスが多数登場しており、月額数百円程度から利用できます。駅や喫茶店、ホテルなどではこうしたサービスを利用できることが多く、必要に応じて公衆無線LANを活用できる環境を用意しておきたいところです。

 

屋外で無料で無線LANを活用

屋外で無線LANを利用するには、公衆無線LANを利用するのが一般的です。しかし頻繁に利用しないので月額料金は支払いたくないと思われる方も多いでしょう。そこで機器を限定するものの、無償で無線LANを利用する方法があります。

 

その1つが「マクドナルド」です。ニンテンドーDSに限り、マクドナルド店内では無線LANを無償で利用できるのです。DS専用サイトからマクドナルド限定のゲームをダウンロードして遊んだり、友人同士でDSをつなぎ、対戦ゲームを楽しんだりといった遊び方が可能となります。

 

なお、PCやPSPなどをマクドナルド店内で無償で無線LANに接続できません。

 

さらにニンテンドーDSは、スーパーなどの玩具コーナーに配備するステーションからも無償で無線LANを利用できます。体験版ゲームをダウンロードしたり、無線LAN経由でゲームを取得したりすることが可能です。

モバイルルータを活用しよう

公衆無線LANサービスは利用するエリアを制限してしまいます。エリア外でも無線LANに接続できるようにしたいもの。そこでこうしたニーズに向け普及しているのは「モバイルルータ」です。モバイルルータは、その端末が無線LANのアクセスポイントとなります。PCやゲーム機などにそのルータと接続するためのパスワードを設定しておけば、モバイルルータの電波を受信し、無線LANを利用できるようになります。

 

イーモバイルなどがモバイルルータを提供していますが、NTTドコモの場合、スマートフォン自体がモバイルルータの機能を備えるモデルを提供しており、スマートフォンを使ってPCやゲーム機を無線LANに接続することができるようになっています。

自宅で録画した映像を無線LAN経由で視聴しよう

無線LANの高速性を利用し、自宅で録画した映像をスマートフォンなどに転送、再生するといった用途も楽しめます。

 

例えばソニーのPSPとPS3。PS3は「トルネ」と連携することで地デジレコーダーとして利用できます。PSPとPS3を事前に連携させておけば、録画した映像をPSPで再生することができるようになります。このとき、できれば高速な無線LANを利用することで、再生する映像がカクカクせずに楽しめます。

さいごに

無線LANは単にケーブルを不要にするだけのメリットではありません。ケーブルに囚われないからこそ楽しみ方も広がります。屋内だけでなく屋外での利用も浸透しており、データを高速転送できることからメールやブラウうジング以外のさまざまな楽しみ方を提供してくれるのです。

 

PCやスマートフォン、ゲーム機などの無線LAN対応機器を所有している方、せっかくですので無線LANに接続してください。これまでと違った遊び方で楽しめるようになるはずです。

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