2011.05.16

増え続ける重要データを効率的に保存する!ストレージの利用効率を高める方法

企業が保有するストレージ。会計や顧客データなど、様々な重要データが保管されています。しかし各ストレージの使用状況を見てみると、あるストレージは全容量のうち数パーセントしか使っておらず、別のストレージは空きがほとんどない、なんて状況があるのではないでしょうか。

また頻繁アクセスするデータなのに、保管しているストレージのパフォーマンスが悪くて業務に支障を来たしている、という声も聞きます。

保存するデータは増え続けており、企業はいかにデータを効率よくストレージに保管するか。その課題に直面しているのです。

ではどのように効率化を図るのか。最新の技術を用いた効率化の方法を紹介します。

 

仮想化してリソースを集約

欧米を中心に導入が進む「仮想化」。これまではサーバーのリソースを仮想化する動きが見られましたが、最近はストレージも仮想化するニーズが高まっています。複数あるストレージに対して仮想化技術を用いると、それぞれのリソースを集約して1つの巨大なリソースプールを作成できます。ある業務システムについては10TB、別の業務システムには3TBなど、業務要件に応じてストレージのリソースを割り当てられるようになります。

 

リソースを後から追加

もちろん後からリソースを追加することも可能です。10TB割り当てたものの、データが増え続け、もう5TBほど必要になったとしたら、リソースプールからさらに5TB分を追加することができます。

リソースは実際、複数の物理ディスクから構成されており、データはこれらのディスクに分散配置されているので、負荷があるディスクに集中することで性能劣化を及ぼすリスクもありません。

 

最近は「シンプロビジョニング」と呼ぶ機能を備えるストレージが登場し、さらに利用効率を高められるようになっています。

これは、実際に割り当てた容量以上のボリュームをサーバーに見せかける技術。10TBのボリュームを業務システムに割り当てたとしても、実際は保存しているデータ分(例えば2TBとか)しか、リソースを割り当ててないのです。これにより業務システムに事前に割り与える容量の無駄をなくします(ここで言うなら8TB分の容量は実際には割り当てられてないことになります)。

アクセス頻度に応じて異なる性能のディスクにデータを保存

ストレージを構成するディスクには性能差があります。SSDは高速だが高価、SATAディスクは安価で大容量を実装しやすいなど、価格と性能、容量などに差があります。これらを混在した1台のストレージを利用する場合、データの利用頻度に応じて、保存するディスクを切り替えられる機能があります。それが「階層化」です。

 

これは簡単に言うと、よくアクセスするデータは高速な読み書きが可能なSSDに、あまり頻繁に利用しないデータは大容量のデータを保存できるが低速のSATAディスクに保存するといった使い方を可能にするものです。データの利用頻度を監視することで可能になります。

 

階層化機能を利用することで、すべて同じディスクで構成するストレージよりも価格を抑え、パフォーマンスを向上することが可能となります。

 

最近はこのデータ移動を自動化するストレージが登場し出し、注目を集めています。

同じデータを排除

ファイルサーバーを覗いてみると、ある社員が保存した文書ファイルを、ほかの社員も保存しているということがよくあります。メールで全員に配布された社内資料は全社員同じで、100人の社員がファイルサーバーに保存すれば、そのデータ量は100倍になってしまこととなります。

 

こうした同じファイルを保存するという無駄を解消するのが「重複排除技術」です。

これは同じデータを見つけ出し、重複しているデータを削除する機能。データをバックアップするときに利用すれば、以前に保存したデータをバックアップせずに済み、ストレージの利用効率を高められるようになります。

 

主にバックアップ用ストレージにはこうした機能を備えたモデルが登場しており、バックアップ時のスピードや確実性などをウリにした製品が登場しています。

さいごに

企業向けのストレージにこれらの動きが見られますが、個人用PCにおいても無意味にデータを保存し、ディスクを圧迫しているケースが見られます。

ここで紹介した「仮想化」や「重複排除」などの技術は個人向けディスクに適用されていませんが、こうした考えは十分当てはまります。自身で所有するディスクを見直し、不要なデータを削除することも考えてはいかがでしょうか。

 

 

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