2016.09.28

―あのコの恋愛事情― #奥さんがいる彼 編

皆さんこんにちは。15万本以上の爪を施術してきたネイリストでスキンケアカウンセラーの川上あいこです。ネイルサロンは不思議な空間。
手を握り合っているからなのか、リラックスした密室空間がそうさせるのか、秘密の内緒話しを打ち明けて下さる方がとても多い場所でもあります。
そんなサロンワーク中のみんなの恋のお話を切り取ってお送り致します。
※許可を頂いたものだけ掲載しています。
※個人を特定できる情報が含まれないよう職業等にフィクションも織り交ぜています。ご了承ください。

◇悲しいがたくさんあるのに

毎日たくさんのお客さまとお話ししていると「夫の不倫に苦しむ奥様」や「不倫を楽しむ奥様」はたまた「不倫の恋をしている独身女性」まで、たった一日で色んな立場の方と話すことになる。それだけ巷に「不倫」が溢れているというように感じるかもしれないけれど、実際は「不倫をしていない人」の方が圧倒的に多いのだ。
不倫の共通点は、どんな立場の人も必ず「どうにもならない悲しい瞬間」があること。
恋人同士だって、ケンカしたりして悲しい瞬間はあるけれど、不倫の悲しさはちょっと違う。
自由に会えないとか、自由に連絡が取れないとか、手を繋いで歩けないとか、悲しくて不便なときはたくさんあるのに、それでもどうして「不倫」をしてしまうんだろうか?

◇優越感

リカさん(仮名)は今、瀬戸際に立っている。奥さんのいる彼が、奥さんと離婚しようかと考えているからだ。同じ会社にいる二人は、職を失うことになるだろうし、慰謝料の請求だってあって当たり前と視野に入れている。友人だって離れていくかもしれない。
現実に起こりうることを想像してみると怖くなって、それでも彼との愛を貫いてもいいものかどうか、瀬戸際で悩んでいる。

「障害があると燃え上がるっていうじゃないですか?」
自分は冷静になれていないのではないか?なんて、足がすくんでいるリカさんが言う。

「あいこさん、押すか止めるかして(笑)」

「そんな重大な役割が私ですか(笑)」

思わず二人で笑うけれど、二人とも目は笑っていない。

「じゃ、最後の壁を考えて欲しいんですけれど」と切り出してみる。
「リカさんは、失うものばかり考えがちだけれど、失うものって他でなんとか補えるものばかりじゃないですか?仕事とか、お金とか、信頼とか。」
「まぁ、そうですね。なんとかなってしまうかもです。」
「でも、1つだけ補えないものがあるんですよ。”優越感”です。」

不倫の楽しさって、無意識に感じる優越感があるところが大きい。
悲しさも多いけれど優越感も多いのが「不倫」だったりする。
「奥さんがいるのに、奥さんという存在より私を愛してくれている」
「独身の若い男ではなく、結婚している不利な自分を愛してくれている」
男女双方にある優越感。「不倫」でなければ得ることのできないその「優越感」を失ったとき、間違いなく「つまらなさ」が生まれてきてしまう。

「”私を選んで欲しい”という欲求が埋まったとき、友人も仕事も家族の信頼も失っていても、その恋が続くのかどうか?そこは考えた方がいい気がします。」

押しても止めてもいないアドバイスだけど、たくさんの「不倫経験者」を見ている私が感じる大切な「ポイント」だ。

「奥さんがいる彼」を好きになるってそういうこと。
自分が好きになった彼ではなくなってしまったとき、今と同じように愛せるのかどうか考えたことってありますか?
たらればの例えになるけれど、奥さんがいない彼と出会っても、今と同じように愛してましたか?

リカさんは考え込んでしまった。「結婚していても素敵な彼」「家族を大切にする彼」を愛したリカさんだからこそ。

不倫は悲しみが多い。でも、通常の恋愛では得られない「優越感」もとても大きくて、そのアメとムチは麻薬みたいに止められなくなってしまうみたいだ。
圧倒的に「不倫をしていない人」の方が多いのは、そんな麻薬のような気持ち良さから抜け出す難しさを知っている人が多いからかもね。


リカさん、彼と会わずにしばらく過ごして、彼が離婚して1年とかたった頃にもう一度出会ったら、また恋に落ちるのかな?(川上あいこ/ライター)

(ハウコレ編集部)

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