2016.12.16

「自分のことが自分で好きになれないから彼と別れたい」は「いい恋」

恋愛って、いっきに自分で自分のことを好きになれる手段です。
だから、「この彼と付き合っていても、自分のことが好きになれないから、別れたい」という判断は、すごく正しいし、それはいい恋愛をしている証拠なのです。

■寝ていた気持ちが起き上がったようなもの

恋する気持ちを「寝ていた気持ちが起き上がったようなもの」といった評論家がいます。
つまり、今まで自分の心の中で死んだふりをしていた感情とか、すっかり忘れていた感情が、急に目覚める瞬間……恋愛って、こういう「心の動き」のことだと、この評論家は言っています。

たとえば「彼と一緒にいたら、なりたい自分になれるかもしれない」と、ワクワクする気持ち……。あるいは、ちゃんと付き合ってくれそうな人にやっと出会えて、寂しさから解放されるかもしれないという、おおきな安心感を得たときの気持ち。
こういう気持ちが恋というものです。

寝ていた気持ちが起き上がる瞬間って、誰でも、未来が明るく、遠くまで見渡せるので、自分で自分のことを認め、好きになれるときです。
「こんなわたしでも、彼と一緒なら、きっとなりたい自分になれそう」……たとえばこんなことを考えているときって、自分で自分のことが好きになれている瞬間です。生きていてよかったな……という、ちょっと大げさな気持ちを抱く瞬間でしょう。

■自己都合で別れても全然OKです

恋愛の本質は、オーバーにいえば「生きていてよかったな」という気持ちを抱くところにあるので、「彼のことは好きだけど、彼と一緒にいたら、どんどんイヤなわたしになっていく」とか「彼と一緒にいても、テンションが上がらない」というようなことであれば、それはすでに恋愛ではないから、別れてしまったほうがいいです、ということです。

いわゆるカップルのマンネリ問題の解決法のいくつかが示しているように、マンネリ化しちゃった状態で、ダラダラと彼と付き合っていれば、そのうちマンネリから脱していた、というようなことだってあります。恋愛には、時間にしか解決できない問題がたくさんあるので、そういうこともあるでしょう。

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だから、「彼と一緒にいても自分で自分のことが好きになれそうにもないな」と思い始めたら、すぐに彼と別れるのではなく、それとなく時間をおいてみる時期は、必要かもしれません。
時間をおいても、それでも「彼と一緒にいても自分のことが好きになれない」と思うのであれば、別れたほうがいいでしょう。
自分で自分のことが好きになれないというのは、言ってみれば自己都合です。自分の都合によって、彼を振ってしまうことに罪悪感を覚える人もいるかもしれません。

でもそれでいいのです。
なぜなら、彼もおなじことを考えているから。自分のことが好きになれないというのは、なにも女子に限った話ではなく、男子だって、おなじ気持ちを抱きつつ、葛藤しているのです。
そして愛しあうふたりの片方が「この人と一緒にいても、自分のことを好きになれそうにもない」と思っていたら、相手もおなじことを考えているのです。

だからそこは偽善者ぶることなく、「あなたと一緒にいても自分を好きになれそうにないから別れます」と言うことが優しさなのです。
世の中には、いろんな別れの理由がありますが、突き詰めていくと「一緒にいても自分を好きになれそうにないから」別れた、というところに、話が落ち着くのだろうと思うのです。(ひとみしょう/ライター)

(ハウコレ編集部)
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