2011.11.29

心のカゼひいてませんか?医者の卵のうつ病チェックリスト

寒くなってきたせいか、最近カゼが流行っていますね。
ご存知のとおり、閉塞感漂うこの現代社会では心のカゼも流行っています。

心のカゼと呼ばれるのはいわゆるうつ病です。
カゼをひいていたら病院に行きますよね。心のカゼも同じです。病院に行きましょう。

体調の変化には敏感でも、心の変化には鈍感になっていませんか。

では、チェックしてみましょう。

チェックが複数当てはまる人は病院に行ってみましょう。

こころの症状

「抑うつ気分」「興奮・喜びの喪失」のうち、うつ病であればどちらかが必ず発生します。

「抑うつ気分」とは、
  1. 気分が落ち込み嫌な気分何をしても晴れない
  2. むやみに悲しくなったり虚しくなったりする

状態です。また、

「興味・喜びの喪失」とは、
  1. 今まで楽しかったこと楽しくなくなる
  2. 感情が麻痺する

状態です。

結果としてボーっとしたり、口数が少なくなったりします。学校や会社を休みがちになるのも特徴です。

集中力に欠けてミスを連発し、そのせいで「自分には何の価値もない」・「死んでしまいたい」と考える悪い循環に陥ります。

「パニック障害」を起こすこともあります。

これがうつ病のこころの症状です。

からだの症状

  1. 「食欲がなく体重が減った」か、あるいは「食欲が増して食べすぎる」
  2. 「眠れなくてイライラする」か、あるいは「いつも眠たくて寝てばかりいる」「からだを動かせない」

など、相反した訴えがあるのが特徴です。

これらはの深部の障害が原因です。

他に「頭が割れるような頭痛」や「全身のさまざまな痛み(腰痛・関節痛)」を感じることもあります。

これがうつ病のからだの症状です。

性格やストレスの影響

「うつ病になりやすい性格がある」というのは有名な話ですね。
実はこれはまだ仮説の段階で、はっきりと証明されたわけではありません。

あくまでも統計上ですが、
  1. 秩序を愛する」・「几帳面」・「律儀」・「生真面目」・「融通がきかない」(メランコリー親和型性格といいます)
  2. 仕事熱心」・「几帳面」・「責任感が強い」(執着性格といいます)
  3. 社交的」・「親切」・「温厚」である反面、「優柔不断」・「決断力が弱い」・「板挟みになりやすい」(循環性格といいます)
といった性格の人はうつ病になりやすいことが知られています。

また、
  1. 反復するストレス
  2. 心的外傷体験(トラウマ
の深部を傷つけたり、萎縮させたりすることがうつ病の発生につながるという仮説もあります。

薬物やアルコールの影響

アルコール依存症過度の飲酒はうつ病の発生リスクを高めます。

不眠薬として知られているベンゾジアゼピン系の薬剤も同様です。

うつ病と似ている他の病気

うつ病以外の病気でも、うつ状態(落ち込み)になることはあります。例えば大切な誰かを亡くしたときなど、立ち直るのに時間がかかる(死別反応)のは当然のことです。これはうつ病とは区別されます。

うつ病とは、「死別反応以外で、うつ状態が二週間以上毎日続き、生活に支障がある」状態のことです。この「生活に支障」というのがポイントです。

おわりに

うつ病の診断の多くはDSM(精神障害の診断と統計の手引き)というガイドラインに沿って行われます。これはアメリカの精神医学会によって定められたもので、要するに問診でうつ病を診断する基準です。

そして、DSMを専門家以外が利用することは禁止されています。

これは詐病(この場合は自分がうつ病であると嘘をつくこと)による誤診を防ぐためでもありますが、何より大事なのは一般の人が「勝手に他人を診断してしまうこと」を防ぐためです。

周囲の人を勝手にうつ病だと診断してしまうことは、差別偏見につながります。このチェックはあくまでも自分やごく近しい人にうつ病の傾向があるかどうかを知るために使ってください。

こころもからだも常に健康でありたいものですね。医療上手に利用して楽しい毎日を送りましょう。

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