2017.12.16

「失恋を乗り越えるには新しい恋」という方法には重大なリスクが潜んでいる

「失恋による心のダメージを癒す方法」と言われて、みなさんが思い浮かべるものはなんでしょうか?

数多く囁かれる失恋からの立ち直りテクニックのなかで、「過去の恋を忘れるには新しい恋」という説をみなさんも一度は見かけたことがあるはず。

たしかに、恋愛でしか得られない喜びがあるのなら、恋愛で負った傷は恋愛でしか癒せないのかもしれません。しかし、この説には今後の恋愛と人生を左右する重大なリスクが潜んでいるのです。

・失恋のつらさに蓋をしても、心の傷は治らない

「つらかった恋」で負った心の傷を「新しい恋」で癒そうとする、またはつらい記憶を忘れようとするのは、臭いものに蓋をする原理と一緒。

新しい恋が蓋となって、失恋で負った心の傷を一時的に隠すことはできるかもしれません。しかし、心の傷をキチンと癒す手立てを講じなければ、心の傷はどんどん悪化して化膿していくだけです。それは、トラウマになったり、今後の恋や人生の障害ともなります。

実際にケガをしたときと同じで、まずは自分の傷と向き合うことが大切。たとえば、「彼氏にフラれて未練が断ち切れない」のであれば「思い出の品を処分する」といった治療法が有効になる可能性が高いでしょう。

心の傷を治すには、友人からアドバイスをもらうなど誰かの力を借りてみると客観的に有効な治療法を提案してもらえることがあるのでオススメですよ。

・恋愛の傷を恋愛でしか癒せなくなる

失恋で負った心の傷を新しい恋で蓋をする危険性は、心の傷が癒えないだけではありません。

そもそも、「相手を幸せにしたい」「彼と一緒にいたい」という動機ではじまる恋愛が「過去の恋愛を忘れたい」という動機から始まったのでは、そうそう上手くいかないでしょう。

だって本当は、彼のことを大事に思っていないのですから。当然、自分のことをほんとうに大事にしてくれる人を選ぶ目にも狂いが生じるはず。そこでさらに失恋を繰り返すことで、心に傷を負い続けていくのです。

「新しい恋で過去の恋を忘れる」というのは、一見即効性のある特効薬にも見えるかもしれません。しかし、この手段は恋愛の傷を恋愛で一時的に癒し、再び恋愛で傷を負うという危険な麻薬的要素を抱えているのです。

・負の感情があなたを成長させる

失恋によるダメージは人それぞれですが、その多くは身を引き裂かれるようなものばかり。「もう恋なんてしない・・・」と思わず口走りたくなってしまうこともあるでしょう。

しかし、失恋も決して悪いことばかりではありません。人は幸せなときよりも、不幸で悲しみに満ち溢れているときの方がより幸せになろうと努力をします。失恋したとき、人は「このつらさから抜け出したい」という大きなエネルギーを秘めているのです。

このエネルギーを安易に新しい恋愛へつぎ込んでしまったのでは、失恋の経験は生かされません。「なぜ失恋したのか」「どうしたら次はうまくいくのか」という根本的な部分に目を向け、考え、改善していくパワーにすることで、次の恋愛を成功させる学び・経験となるのです。

転んでケガをしたら次は転ぶような歩き方をしない、転びやすい道を避ける、という風に学んでいくもの。つらい失恋も無駄にせず、自分が成長するきっかけに生かしていくことが大切です。

おわりに


冒頭にも書いたように、恋愛でしか得られない喜びがあるのなら、人の心に恋愛でしか満たされない部分があるのは事実です。その部分が満たされて初めて、過去の失恋を完全に克服できたと言えるのかもしれません。

それでも、失恋の傷を癒すために「新しい恋」へ真っ先に走るのは、リスクが大きすぎるのです。

失恋の克服は、急がば回れ。一見近道なように見える手段ではなく、失恋を活かして自分を成長させることで、次の恋へと向かっていきましょう。(桃花/ライター)

(ハウコレ編集部)
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