2018.02.09PR

楽しそうな女子がモテるのは、そこに「男の孤独」があるから

男子が好きな女子は、いつも楽しそうな女子です。モテ髪、モテ服に疎い(うとい)女子であっても、たとえばすっぴんでジャージを着ていても、いつも楽しそうな女子に、男子の気持ちは向くものです。
なぜなら男子は、女子の前で無理をすることに疲れているから。
若い女子がときに自分探しをするように、若い男子だってじつは自分を探しています。若い男子にとっての「自分」とは、自分の適職のことです。

男の、自分に対する自信って、世間の中に自分がわりと安心して座り続けることのできる椅子を発見できたときに芽生えます。
「仕事のできない男とは付き合いたくない」と女子が思うのは、ここが男子の軸や地震になっているということが、分かっているからかもしれません。
女子があるていどの年齢になると、自分探しを卒業することがあるように、男子もある程度の年齢になると自分探しをやめるのかといえば、そうでもなかったりします。
世間の中に、自分がわりと安心して座り続けることのできる椅子を発見することが、男子の自分探しである以上、男子の自分探しは、女子のそれよりも長丁場であることが多いものです。

なぜなら20歳そこそこで世間なんてわからないからです。10年以上、場合によっては20年ほども社会の中で失敗したり成功したりしてやっと、世間のなんたるかが見えてくるのが一般的です。
それに、世間がわかってきたからといって、自分が安心して座ることのできる椅子のありかが、即座にわかるとは限りません。日本の国土は狭く、人は1億人以上いるわけだから、ほとんどの男子は、長い時間をかけてその椅子を発見せざるをえないのです。
一見してチャラそうに見える男子だって、長い時間をかけて、この椅子を探しています。長い間探し続けている男子の心は孤独です。わけのない淋しさを感じることが多々あります。
だから彼女が欲しいと思います。でも「自分に自信を持てないおれのことを好きになってくれる女子っているのだろうか」と思っています。

そこに、いつもなぜか楽しそうな女子が登場します。すると彼は、全知全能の母を発見したかのように、気持ちが彼女へとなびきます。彼女のルックスがどうとか、そういうことはすべて「後付け」です。

ルックスがタイプではない女子を見て、彼が「顔はイマイチだなあ」と思ったとしましょう。でも次の瞬間、彼はこのイマイチなお顔に、自分の好みを「当てはめようとします」。たとえば一重まぶたの女子に対して、彼は「いや、彼女が目を大きく見開いたら、奥の方が奥二重だったから、『彼女でいい』」と思います。ルックスに楽しそうな空気感が勝るのです。
いつも楽しそうにしている女子は、自分で自分のルックスをどう思っていようと、男子にモテます。男子は男であるというだけで、心に重荷を抱えているので、楽しそうというだけで魅力的に見え、モテます。
努力して楽しそうに振る舞うといいということではありません。女であることを楽しむだけでいいということです。

ときどき「生まれ変わったら男になりたいですか?女のままでいいですか?」というアンケートの結果をネットで目にします。生理がつらいから男がいいとか、痴漢にあわなくてすむから男がいいなど、とかく「女であること」をつらく思っている女子がいます。そういう人に「女であることを楽しもう」と言うとコクかもしれませんね。

でも、男は「女であることを楽しんでいる女子」に、つい恋しちゃうのです。なぜなら男はどんなに頑張っても女になれないからです。だから昔の王様(男)は、女性のヌードの絵を、画家たちにたくさん描かせたのでしょう。昔は、女性のヌードの絵を、王様以外が所持してはいけない時代がありました。
「女子っていいなあ。この、いつも楽しそうな女子とつきあえたら、おれの人生も楽しくなるかなあ」……女であることを謳歌している女子を見て、男子は単純にこう思っているのです。(ひとみしょう/文筆家)

【今夜はちょっと、恋の話をしよう】
(ハウコレ編集部)
鈴木凪沙/モデル)
島崎雄史/カメラマン)
JYO/ヘアメイク)
辻野祐馬/ディレクション)

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