2018.03.02

さみしさは、恋では埋まらないという残酷な事実に向き合う【トイアンナのしくじり恋愛】

こんにちは、トイアンナです。私は完全な夜型人間でして、深夜3時ごろ最もアクティブに仕事しています。とはいえこの時間は普通の学生さんやお勤め人にとっては睡眠時間でして、SNSのタイムラインは静けさを保って……おや、保っていないぞ?

深夜3時に浮かび上がる「さみしい」「私って無価値」「つらい」のポップアップ。

そう。深夜3時は、翌朝消したくなるつらみ投稿が溢れる魔の時刻なのです。別に私も例外じゃありません。ため息でごまかしきれないストレスを、何度インターネッツの海へ放流したでしょう。何なら投稿をうっかり消し忘れ、翌朝死ぬ思いをしたことでしょう……。

粗悪なつらみの処理方法を、私たちは恋と呼ぶ

と、ここまで書いたのですがTwitterへつらみツイートするのは健全だと思います。名指しで誰かをののしっているのでもなければ、誰も傷つきませんし。そしてこの世には、もっと粗悪なつらみ発散方法があるのです。

粗悪なつらみの処理方法、その名を恋と言います。だれしもメンがヘラると、誰かに助けてほしくなるものです。ひとたび女性が「嘘でもいい、守ると言って」モードになれば、チョロい女の完成です。つらかったね、さびしかったね、俺が守るからね。たった3フレーズで口説き文句は完成。遊び人の男性から見れば最低コストのデートで、最大の効用をお約束します。

それは本当の「恋」じゃない。さみしさを紛らわせてるだけ!というのはチョロくなっている女自身よくわかっております。けれどメンがヘラりたい夜もある。長く続く恋でないことを予感しながら、恋だと思い込んでなだれ込みたい状況がある。それにチョロい女は一方的な被害者じゃありません。自分がついばまれる振りをして、男性の心もしっかり搾取しています。事後にむなしいのは、どちらも同じ。

まあこれ全部、私の過去の話なんですけど。

チョロい女になる、という加害性

捨て鉢になって、遊んでしまえば楽になれる。かつてそういう夜もありました。けれど本当に大事なのは失われた自己愛を補給することだったんです。「私がいるから大丈夫」と、自分を抱きしめて言ってあげなくてはいけなかった。でも私は怠惰なことにそこから逃げ出して、適当な男のチョロい女になった。そうすれば、自分を愛せない自分からは逃れられる気がしたからです。

でも、チョロい女は男性も傷つけます。チョロい女を抱く男は、同じくらいさみしがっているかわいそうなひと。「女を抱けるくらい、自分は価値のある男だ」と信じたい、同じくらい穴のあいたひとだから。彼も女性を手に入れることで、つらみを「恋」に偽装して埋め合わせます。そして彼の失われた自己愛を放置します。そこにチョロい女がいる限り、彼は自分を癒せない。

チョロい女は、男の心を蔑ろにする加害者でもある。それを無視していました。自分の傷つきばかり考え、勝手に捨て鉢になって。チョロい女としてベッドに潜り込み、これは「恋」だと言い聞かせながら。ひどく傷ついた彼の顔を見て、私はようやく学んだのです。相手が自分を搾取したように、私だって相手を食い散らかしたということに。

ヒリヒリする傷口も、すてきなあなたの一部だから

だから、もう全部抱きしめましょう。チョロい女になりたい自分、ヒリヒリする傷口、そして無自覚に男を傷つける加害性も全部ひっくるめて素敵なあなた。食い荒らした男にののしられようが、自己陶酔して泣きわめこうが、それも自分だと。

体操座りをして、ぎゅっと強く体を引き寄せてください。あなたに一番優しくできるのは、あなたしかいない。悪女でも、メンヘラでもいいよ。私が私を愛しているならば。そうしてまた、女は強くなるのです。沼から咲く蓮の花のように。(トイアンナ/ライター)

【トイアンナのしくじり恋愛】
(ハウコレ編集部)

関連記事