2018.06.25

恋って、やってほしいことを「やってほしい」と言えた人が勝つようにできています

セックスレスの相談メールを寄せてくる女子の年齢はじつにさまざまです。21歳の女子もいれば、25歳もいれば32歳もいれば、40歳もいれば、ホントに幅広い年齢層の女子がセックスレスに悩んでいるのがわかります。
今宵はセックスレス問題を見ながら、豊かな恋愛の神髄というかコツのようなものについてお話したいと思います。

■女子どうしでは認め合えている互いの性欲

セックスレスについて書かれてある相談メールを読みながらいつも思うのは、「この二人は『こういうエッチをしたい』とか『わたしはじつは変態的な傾向があるんだけど、そういう趣味に付き合ってくれる?』とか、そういう話し合いを彼としたことがあるのだろうか」ということです。

ネットができてからというもの、女子にも性欲があり、それを満足させたがっているという事実が公になりました。これはすごくいい傾向だと思うんです。

むかしは女子に性欲があるなんてことは、絶対におおっぴらに言われなかったのです。なので、例えば離婚や死別などで旦那さんをなくした女性は、ものすごく大変だったそうです。

女性にも性欲があるわけだから、奥さんはそれを満たしたいと思います。奥さんもわたしたちとおなじ人間だから、体が疼くときがあります。勇気を出して男性と関係をもつと、近所の奥さんたちに「あの人は淫乱だから」と陰口をたたかれた――こんなバカげた時代もあったのです。今でも地域によってはこういうことがあるのかもしれないけれど。

女性にも性欲があり、それを満たしたいと思っているという事実が公のものになると、陰口をたたかれて悲しい思いをする女性が減った。これは明らかにいいことですよね。女性どうしで性欲というものを認め合えるようになった、あるいはなりつつある、という意味においていいことです。

■男子には信じがたい話

でも男子は、女子にも性欲がありそれを満たしたがっているという事実を、まだまだ知らない人が多い。

男子って、中高生くらいから好きな女子とエッチするのを、毎晩のように夢見てきました。あるいは妄想の世界で彼女とエッチしてきました。
現実の世界では、好きな女子に手を出したら「不潔」とか「サイテー」と言われ、場合によっては卒業してもなお口をきいてくれない、という絶望的状況を生き延びてきました。

そういう男子に、いきなり「はい、女子にも性欲ってもんがありますよ~!そう、君の彼女にも性欲ってもんがあるんですよ、だから君は彼女の性欲を満たしてあげないといけないんですよ~」と言ったところで「は?」としか思わないんですよね。

「女子=どうやってもヤラせてくれなかった生き物」という方程式が頭の中にびっしりと敷き詰められている男子に、いきなり「はい、彼女の性欲を満たしてあげましょう」と言ったところで、そんなのにわかに信じがたい話なのです。

■恋って、やってほしいことを「やってほしい」と言えた人が勝つようにできている

なので、女子から「わたしはこういうエッチをしたい」とか「こういうプレイをしたい」というのを彼に何回もしつこく言わないと、彼はエッチに積極的になれないのです。カップルでお互いにエロについて話をしないと、セックスレス問題は解決しないんです。話をしても解決しないケースもあるけど、話せば解決したケースもあるからね。

エッチのみならず恋愛に関することはすべて「言ってなんぼ」です。自分がしたいことを彼に言う、してもらいたいことを彼に言う。これが恋愛のすべてを支配しているんです。

これができないと、彼に言えないことが増えます。言えないことが増えると、以前も書いたように、淋しさが増えます。淋しさが増えると、もうそれを彼にぶつけることができなくなり、たとえばこちらに相談メールがやってきます。相談の回答をお送りした人が、その後彼とうまくやっているのかどうか知りませんが、おそらく半数くらいは別れているでしょう。
恋って、やってほしいことを「やってほしい」と言えた人が勝つようにできている――相談メールという、相談者にとって彼に言えなかった思いを読むたびに、いつもこんなことを思います。(ひとみしょう/文筆家)

【今夜はちょっと、恋の話をしよう】

(ハウコレ編集部)

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