2012.09.24

【小説で知る不倫】今読んでおきたい不倫の名作5選 日本文学編


日本には不倫をテーマにした優れた小説が数多くあります。今回はそのなかから5冊をご紹介します。

 

小説のいいところは、誰かの人生を疑似体験できるところです。不倫に悩む前に、一度書店に立ち寄ってみてはいかがでしょう。

1、不倫の入口で迷っているあなたへ

『堕落論』(坂口安吾・新潮文庫)

入門書にぴったりの一冊。ネーミングはおどろおどろしいですが、既存の枠にとらわれない自由な生き方に関するエッセイです。

 

人は人生の堕落を防ぐことはできないというシニカルな視点が心地よい一冊。

2、不倫する側される側。お互いの立場から。

『猟銃』(井上靖・新潮文庫)


歴史小説の大家も、不倫をテーマに小説を書いています。

一人の男性を巡る3通の告白の手紙で構成される物語。作者は、人は誰しも心の中に蛇を飼っていると語らせます。

 

欲望の果てのどんでん返しをお楽しみください。

3、すごい男が見たいあなたへ

『家宅の人』(檀一雄・新潮文庫) 


とんでもない主人公です。障害児を抱える妻を顧みず、別宅を構え愛人たちとの気ままな暮らしを謳歌する男。

 

まさに女の敵といってもいい中年男の破廉恥な行動が全編にわたって記されています。でも、その豪快な生き方にどこか惹かれるのはなぜでしょうか。わが国の不倫文学史に残る一冊。

4、浮気された女性の狂気

『死の棘』(島尾敏雄・新潮文庫) 

不倫した夫。もう浮気はしないと誓わせるものの、夫の行動を執拗に疑う妻の姿を克明に描く長編小説。

 

嫉妬から精神に異常をきたす女性の心理描写が痛々しい。

5、恋多き女性の心をのぞく

『情事』(森瑤子・集英社文庫)


幸せな家庭がありながら、奔放な恋に落ちるヨーコ。

 

「夏が、終わろうとしていた」の書き出しは35歳の女性を象徴していると言われている。

 

不倫する側の女性の心理を鮮やかに描いた短編。 

6、おわりに

気になる小説ありましたか?

 

不倫に悩める人もそうでない人も、秋の夜長は名作不倫小説を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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