2010.05.13

獣医さん直伝のワザをお教えします!猫の薬の与え方

去勢手術や怪我の後に出される抗生剤や止血剤、便秘薬。もらったはいいけど、どうやって飲ませればいいの!?獣医さんは簡単にやって見せたけど、家ではテコでも口を開けない…。餌に混ぜればそこだけ残す、なんてグルメな猫たち…

獣医さん伝授のわざと、愛猫との戦いの日々の結晶を、ここに紹介します。


☆錠剤の与え方:正攻法

 まず、猫ちゃんを後ろから抱っこします。私の場合、体育すわりで膝の間に猫の身体をはさみますが、小柄な猫ちゃんや男性の方でしたら、正座やあぐらの上に猫を座らせます。まぁ立っていてもかまいません。ただしかならず、猫ちゃんを後ろから抱っこしてください。正面から行くと、口を開けた際に後ろへじりじり逃げられちゃいますよ。

 錠剤を利き手と反対の手に持って、利き手で撫で撫でしながら顔を触ります。手はあごの下から包み込むようにするとよいでしょう。口の付け根を撫でているとむにゃむにゃと口をあけることがありますので、そのすきに両側から犬歯の後ろの隙間に指を挟んでやや上向きに猫の顔を固定し、舌の上の奥のほうに錠剤を放りこみます。いい具合に入るとそのまま飲み込んでくれますが、むせた場合は危険ですので、猫に任せて吐きださせます。

 時間がない・口をあけてくれないガンコちゃんには、頭の上から犬歯の後ろの隙間に親指と中指を押し込むと開口しますので、薬指であごを固定しつつ、そのまま薬を放りこみます。

 コツは、よく動く舌の上へ、奥へ、そしてすぐ猫を離さないこと。慣れるとあっさりいきますよ。

☆錠剤の与え方:いざというとき

 どうしてもだめだった場合、半分に折り目を付けた紙の上で薬を砕き、粉末にします。缶詰を一回ですぐに食べる量(うちは1歳の4キロですが、缶詰5分の1程度)を挟み込み、与えます。猫ちゃんはぬるいものを好みますので、冷蔵庫から出したての場合、人肌くらいにチンしてあげると香りもアップして騙されます。

 普段の食事に混ぜると、バレた場合警戒してその餌を食べなくなる恐れがありますので、違う種類をお勧めします。

また、かならず全部食べたことを確認すること。正しい量の投与のために大切です。
 便秘気味の猫ちゃんの場合、オリゴ糖に混ぜると舐めてくれることもあります。ただし、下痢になった場合、抗生剤の副作用かオリゴ糖のせいなのか判断がつきかねるので、あまりおすすめはしません。

☆シロップの飲ませ方

 シロップの場合、注射器やスポイトが付いてきますので、そこに一回量をとり、錠剤のときと同じように後ろから抱きます。犬歯の後ろの隙間はスポイトの先が入りますので、そこへ入れて、舌の上に薬をゆっくり押し出します。ペロペロと上手に飲んでくれますよ。

 少量でも飲ませたい、正確な量が必要ない場合は、鼻にちょん、とつけると舐めます。

 オリゴ糖や、甘いシロップを嫌がらない猫ちゃんであれば、スプーンに出してあげれば上手にペロペロと舐めてくれますよ。

☆そういえばの外用薬

 毎月必要なフェラリアの薬。獣医さんでやってもらえば簡単ですが、毎回けっこう高いですよね。そんな場合は、体重別の量を一回分づつパックしたものが一年分、インターネットなどで比較的安く手に入りますので、ご自宅で付けてあげてください。

 寝てるときにできてしまえばしめたもの。起きているときは、後ろから抱っこして身体を撫でつつ、後頭部のふくらみのちょっと下、肩の位置より高めの毛をかき分け、皮膚に直接注射器を押しつけて塗ります。毛が濡れますが、さわらず、拭きとらず、そのままにしてください。付ける位置が低いと猫ちゃんはびっくりするぐらいのアクロバットで舐めてしまいますので、気を付けてください。

これはやめて

 最後になりましたが、人間用の薬を自己判断で与えるのは絶対にやめてください。外用薬でも同じです。猫は、哺乳類の多くが持っている体内の解毒機能がとても低く、それだけ薬の効果・副作用が強く現れ、死に到ることもあります。人間のきず薬には猫に毒となる抗生剤やステロイドが含まれている場合があります。必ず獣医さんに相談してくださいね。

みなさんの猫ちゃんが早く元気になりますように。
 

☆選び方

 「錠剤とシロップがありますが」と獣医さんが選ばせてくれた場合、猫ちゃんの性格とご自分の力量で選びましょう。利点・欠点は以下の通り。

・錠剤
 慣れれば、猫ちゃんを捕まえて10秒ほどで飲ませることができます。飲んだかどうか確実に確認ができ、飼い主が与える時間を決めることができます。一度は試してみる価値ありです。いざとなれば、砕いて餌にまぜることもできます。

・シロップ
 便秘で出されることの多い「オリゴ糖」はとても甘いもの。抵抗なくスプーンからでも舐めてくれるので、選べるならこちらを。抗生剤でだされるシロップは、子供の風邪薬と同じ味です。甘いのですが、独特の味ですので嫌がる猫ちゃんも。

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