2010.06.22

慌てて行動は禁物!ちゃんと知っておきたいお見舞いのマナー

知人が入院したと聞けば、一刻も早く駆けつけたくなるもの。
しかし、慌てて行動するのは禁物です。
なぜなら、「お見舞い」は入院した相手のためにすること。「心配、心配」とこちらの感情だけが突っ走って、押しつけがましい迷惑行為にならないように、お見舞いについてのマナーを知っておきましょう。

相手との関係を考える

入院を知ったはいいが、お見舞いに行くべきかどうか。大人ともなると、入院した当人との関係以外に、家族や親類、職場との関係もあるかもしれません。人づてに知った場合は尚更です。

行くべきじゃないな、と判断したら、退院を願ってひっそりと待ち続けるか、共通の友人で見舞いに行く人がいれば、見舞い品や伝言を託けるのもいいでしょう。

相手の状況を把握する

大っぴらにお見舞いにいける関係だとしても、まずは家族に連絡をして様子を伺いましょう。個室なのか、大部屋なのか、はたまた集中治療室なのか、どういう状態で入院しているのかを知らなければなりません。それによって時間帯や持参品も変わってきます。

また精神状態もあるので、やはり入院している当人のことをよく知っている家族に相談した方が賢明でしょう。

相手の都合を聞く

相手から「来てほしい」、家族が「来てくださると嬉しい」と言ってくれた場合、都合を聞いて日時を決めましょう。多少なりとも身だしなみを整えたい、見られたくない処置と被ったら気まずい、など気持ちの準備があるので、突撃は避けることです。

一般的に検査の少ない午後2~4時、夕食後から面会時間終了の間もOKです。消灯までの回診以外には用事がなくなり、孤独になる時間帯なので、1日の終わりの話し相手として喜ばれる場合も多いです。人数は2人程度、小さな子どもはなるべく連れていかないほうがいいです。

派手な服装や香水も控えた方がいい。病人は神経過敏になっているし、具合によって些細なことで吐き気を催すこともしばしばあります。

「聞き役」に徹する

原因や病態を根掘り葉掘り訊いたり、痛々しそうに哀しみすぎないように。病院でしか会えないことが寂しい余り、身辺の世間話や会社のグチを喋り捲るのはもってのほか。身だしなみに構っていられる状況ではないので、容姿の話も避けましょう。苦しいのも、痛いのも、ショックなのも、寂しいのも、恥ずかしいのも、本人です。

ただ寄り添うだけでいい。相手が話したそうなら聞いてあげて、優しく相槌だけ打つ。相手が質問したら、短くまとめて報告だけするくらいがちょうどいい。上手に励まそうとか、元気づけようとしなくていいです。ポジティブな言葉は時には暴力に。言われなくても、ちゃんと治して早く元気になろうと、本人が一番思ってますから。

また入院中というのは暇そうで暇ではなく、患者のペースを無視して検査や回診があり、見舞い客も不規則に訪れます。実は気疲れもしているので、相手が長居を望まない限りは、15分程度を目安にさっさと退室してあげましょう。

お見舞い品に“心”を

食品は相手の病態や嗜好、気持ちを考えて選びましょう。ドクターストップがかかっていない場合でも、病室に軟禁されていて食欲がなかったり、食べにくいために手が伸びないことも多い。
他の見舞い客におすそ分けできたらいいですが、いつまでも冷蔵庫に入ったままなことが気がかりにもなってしまいます。せめて日持ちのするものや、家族が持ち帰れる重さのものに。当然、禁酒のはずなので、いくら好みとはいえ、お酒を連想させてストレスを生ませるような食べ物はやめてあげましょう。

花なら、水替えの必要がなく、病室を移るときに移動が楽なアレンジメントやプリザーブドフラワーが喜ばれます。「根付く」といわれる鉢植えはもちろん、葬儀に使う菊や血を連想させる真紅、香りの強い花は避けましょう。

現金の場合は白封筒か見舞い用の封筒を。いずれにせよ、相手の趣味、嗜好、入院中の状態・環境を考えて、心を砕いて選んであげてください。かしこまったものじゃなくて、逆にユーモアのあるもの、誰からももらえないだろう穴狙い、も意外に喜んでもらえますよ。

おわりに

お見舞いが嬉しいかそうでないかは見舞う側と見舞われる側の人間関係も大きく関係してきます。どんなコミュニケーションとも同じで、やはり相手を思いやる想像力が大切なのではないでしょうか。そして、やはりお見舞いに来てくれた人に対して、かなり強く感謝の気持ちが残ります。

多忙な中、交通費も時間も使って労いに来てくれた…これほど病で疲れた心を埋めてくれるものはありません。

関連キーワード

関連記事