2010.06.29

「健康の入り口」お口の健康の守り方

お口の健康ってとても大切。でも、虫歯や口臭予防のためにと、歯磨きばかりに気を取られていませんか? それももちろん大切。

でも口のトラブルはそれだけではありません。人が生きるための栄養を取り入れるのが口。歯はもちろん、粘膜や舌といった口の中の環境を健康にして、カラダ全体の健康を保つための「健康の入り口」作りをしましょう。 

まずは口の中を清潔に

とにもかくにも口の中が不潔だと、雑菌や細菌が虫歯を作り、歯周病や口臭を発生させ、さらには体内へ菌を侵入させて病気の危険性をも生んでしまいます。口内を清潔にするには歯磨きは必須。力を入れすぎず歯茎ともにマッサージする要領で優しく掃除しましょう。

時には舌の表面も優しく洗うと効果的。外出先で歯磨きできない場合は、うがいしたり、緑茶や無糖紅茶を飲むといいです。起き抜けに緑茶でうがいするのも、就寝中に繁殖した菌を一掃できます。

また、食事はよく噛むこと。よく噛むと唾液の分泌が促され、口の中の食べ物をきちんと消化し、口内で腐らせることを防ぎます。当然、口臭の予防にもなり、栄養素も体に吸収されやすくなります。

丈夫な歯にするために

食べ物をしっかり咀嚼し、消化吸収しやすくするには歯の強さが大切。歯の表面を覆うエナメル質は、細菌から歯を守り、本体の象牙質まで侵食しないように守る役目をする、虫歯予防には欠かせないコーティングです。とともに、歯を自然で美しい白色に見せてくれる、見た目にも大切な部分。

このエナメル質、象牙質ともに、最も多く含んでいる成分はカルシウム。カルシウムが体内に不足すると歯から流れ出すので、歯は脆く弱くなり、色もくすんでしまいます。歯の強さと美しさのために、カルシウムは積極的に補給しましょう。

このとき、カルシウムと一緒に働くマグネシウムも併せて摂ること。カルシウムは小魚や牛乳、小松菜に多く含まれ、マグネシウムは豆類やナッツ、海藻に含まれています。そして意外や意外、マグネシウムはインスタントコーヒーにも豊富。歯のためにはブラックがおすすめですね。

丈夫な歯肉を作るために

歯周組織を構成し、歯を支えている歯肉。これが弱ると歯周病になったり、歯そのものも弱らせます。また歯茎の色が悪くなり、清潔感もなく、口もとが老けた印象にも。歯を健康に保ち、若々しいピンク色の歯茎でいるために必要なのは、歯肉の形成に働きかけるコラーゲン。そしてコラーゲンの合成に欠かせないのがビタミンCです。

不足すると歯肉からの出血も起こりやすくなるので要注意。ゼリーや豚足などゼラチン質の食べ物と、新鮮な果物や野菜をコンスタントに摂ってくださいね。

強い粘膜を作るために

食べ過ぎやストレスで口内炎ができることがあります。原因は乱れた食事と精神バランスですが、口内の粘膜が弱っているからこそ起こります。口腔内粘膜は口の中の大部分を占め、消化器官のひとつとして、また味覚の補助器官も勤める大切な組織。傷つきやすく細菌も繁殖しやすい場所でもあります。

この粘膜の機能維持に欠かせないのがビタミンB群。豚肉や鰻、納豆、レバーなどを食べて積極的に補給しましょう。とくにレバーはカロリーも低く(鶏レバーならササミと同じくらい!)吸収もいいのでおすすめです。

正しい味覚を持つ舌に

「最近、味がわからない」…味覚障害かもしれません。味覚障害と聞いても、特に大きな病気でもなさそうで恐怖感がないものですが、それは違います。

味がわからないということは濃すぎる食事や添加物の多いものを好みだし、肥満や生活習慣病に繋がることに。さらに味覚が敏感に脳を刺激しないために脳の老化にも繋がっていきます。ぜひ正常な味覚を保ち続けたいものです。

味覚は舌にある味蕾という受容体で感じます。この味蕾に多く存在し、味覚に関する細胞の新陳代謝に欠かせないのが亜鉛。亜鉛は牡蠣や純ココア、ゴマやアーモンドに豊富に含まれています。微量で充分な働きをしますが常に必要なので、少しずつでいいから小まめに摂るように。

おわりに

歳とともに唾液は減り、歯や歯茎も弱ります。噛みにくい、飲み込みにくいといった食事の不具合や、口内がネバネバする、口臭がきつくなった、といった不快感も増します。歯磨きなど外からの手入れはもちろん、必要な栄養をしっかり摂って、体の中からもケアしてくださいね。

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