2010.07.08

人間関係が円滑に!ケンカ上手になる方法



本当に良い人間関係とは、言いたいことが言えて、相手の気持ちも汲めて、1人だけが我慢するのではなく、互いに讃えながら折れながら、生産的に育んでいける間柄なのだと思います。

全く別の個人が付き合っていくのだから、意見の食い違いや衝突があって当然。それでもストレスや恨みを溜め込んだまま悪い関係を続けたり、一時の感情で大切な絆を壊さないために、心理学的手法を使った“ケンカ上手”になりましょう。

ケンカも“仕事の打ち合わせ”的に

普通、ケンカの後には解決を求めています。相手をとことん傷つけたいとか、関係破壊が目的ではないはず。それが、つい感情的になって相手をやり込めたり、昔話をほじくり返して罵り合ったり。それは着地点を見失っているから。

そもそもケンカには発端となった不満や問題があったはず。問題は何か。なぜ問題と思ったのか。どうしたい(どうしてほしい)のか。そして最終の着地点は…。

ケンカも仕事の打合せのように捉え直してみましょう。もしどちらかの話題が逸れたら、「私たちはそこへ行こうとしているのではない」とお互いに着地点を確かめながら起動修正しましょう。

不満は面と向かって言う

ある番組の実験では、悪口を言うだけで体内のストレス物質が減るという結果が出たほど、不満を溜め込むのはよくない。とはいえ相手がいない場所で悪口を言うと、ただの“陰口”。陰湿です。しかも発散できても解決にならない。

不満は直接、本人にぶつけましょう。ただし発散が目的ではないので、何がどう不満でどうしたいのか。ここでも着地点を意識して発言を。一方的に責めたり、要求ばかりぶつけると、人の心理として自己防衛しようと反撃に出ます。

決め手は「私はどうしたらいいと思いますか?」で締めくくること。自分にも非があることを認めてるっぽい、一緒に解決しよ うと頼ってるっぽいこの一言が、相手の反撃体勢を和らげます。


本心は感情を込めて

また、不満の言い方も大切。日本人は喜怒哀楽を上手に表すことが苦手です。冷静沈着に、言葉を選んで話す姿勢が“大人”とみなされます。時と場合によっては事を荒立てない賢い方法でしょう。

しかし、肝心の本心は伝わっていません。とりあえず表面的に流したいならOKですが、ここではあくまで“解決”が目的。本心は全身全霊こめて熱っぽく訴えましょう。やや語気を荒げたり、言葉を噛んだり、方言が出たりするとイイ感じ。取り乱してる必死加減が相手の心に刺さります。適当に聞き流す話じゃないな、と思われます。

その後すかさず「申し訳ない、言いすぎました」と謙虚に謝る。すると相手が大人になって出方を考えます。相手がいい答えをくれたり謝ってくれた場合の感謝や喜びも全身全霊で表してくださいね。

マイナス意見には5割増のプラス意見を添えて

いくら全身全霊で表現を、といっても、支離滅裂にギャアギャア喚くのとは違います。何度も言いますが発散が目的ではなく、解決に向けて問題提示するわけですから、「○○だから△△になり困っているので□□してほしい」「××だから、もうイヤなの。このままじゃ※※になる」と、わかりやすく効果的な1文で告げましょう。

そして大切なのは、マイナス意見を告げるのと併せてプラス意見も添えること。「あなたのこと信用してるから正直に話せた」「君が大事だから相談した」など。このプラス意見はマイナスの1.5倍大げさに。

これは部下や子供を叱る時も同じ。説教より褒め言葉を5割増にすると心理的に素直に聞き入れ、改善に向かおうとする意欲が 増します。


カウンセリングポジションを利用する

席に座って話し合う場合、カウンセリングポジションを使うのが有効的。これはカウンセラーがクライエント相手に使う位置関係で、相手を右側に置いて90度のL字型に座ること。長方形の机なら相手を長い辺に座らせる。トーク番組の司会者とゲストの位置です。

人は左側の方が心理的ガードが弱いという性質があり、対面では意見の衝突や長引きが生じやすいけれどL字型だと話を聞きだしやすく説得も早まる事実があります。これは議論の席だけでなく仲良くなりたい相手と親密な会話をしたい場合にも使えます。

カウンターの店でデートする時、角を使ってL字の左側に座るのは効果的ですよ。

おわりに

なにもケンカを推奨しているわけではありません。でも、人と対峙すればするほど衝突せざるを得ない場合が多い。我慢も逃げるのも簡単ですが、逃げた先にまた同じことがあるでしょう。

私が対人関係カウンセリングをしていた時、やはりこうした悩みが多く、この指導によって改善に向かったケースが多々ありました。決して自分だけが我慢せず、なるべく相手も傷つけず、破綻が目的ではない“解決のためのケンカ”をどんどんしていってくださいね。

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