2014.07.30

大切な人を守るためにも知っておきたい!「キスから移る病気」とは?


こんにちは。歯科医師の中嶋麻優子です。
キスからうつる病気があることは、みなさんも聞いたことがあるのではないでしょうか。その代表例としてあげられるのが、虫歯や歯周病。
虫歯や歯周病は、口臭のもととなる病気です。
つまり、誰もが気にする口臭も、キスからうつる可能性があるんですよ。
パートナーとの大切なスキンシップであるキス。
そんなキスから口臭がうつってしまうなんて、聞いただけでゾっとしてしまいますよね。
そうならないためにも、虫歯や歯周病について十分に理解し、しっかりとしたお口のケアをしていきたいものです。

今回は、そんなキスから移る可能性のある病気についてご紹介します。
まずは、虫歯と歯周病の原因についてお話していきたいと思います。

1.虫歯の原因因子とは?

虫歯ができる原因は大きく分けると、細菌(虫歯菌)・糖・宿主・時間の4つ。
宿主とは、歯の有無や唾液の出やすさなど、虫歯ができやすい口内環境かどうかをさします。
時間とは、食べる時間のこと。
虫歯が進行しないためには、歯が溶ける時間を短くすることが大切なんです。ですから、歯が溶け出す時間を短くするためにも、ダラダラ食べつづけたり、アメを食べたりするのは極力少なくするようにしましょう。

2.歯周病の原因因子とは?

歯周病になる原因も、虫歯同様、細菌・宿主・環境(タバコ、プラークの付着量やストレス)・咬合の4つに分けることができます。
歯周病における宿主とは、私たちの年齢や人種、糖尿病などの基礎疾患の有無などを指します。
また咬合とありますが、これは、歯ぎしりや食いしばりなどで歯周病が進行する可能性があることを示しています。

これらの原因因子が、細菌と結びつき、虫歯や歯周病が発症・進行してしまいます。
そのため、細菌を持っている人がキスをすると、相手にその細菌を移してしまうことになります。

3.他にはどんな病気があるの?

虫歯や歯周病の他に、キスで移ってしまう病気にはどんなものがあるのでしょうか。
ということでそれらの病気を列挙してみました。

・風邪
・伝染性単核症
・口唇ヘルペス
・カンジダ性口内炎
・梅毒
・淋病
・クラミジア

みなさんはどれくらい、ご存知でしたか?
こんなにもたくさんの病気があることに驚いた方も多いのではないでしょうか。
余談ですが、ここであげた伝染性単核症は別名「キス病」とも言われていて、キスでうつる代表的な病気とされているんだそうですよ。

4.ママになる可能性のある全ての女性に知ってほしいこと

もともと赤ちゃんのお口の中は無菌状態で、成長するにつれて、いろいろな経路を経て、感染していくもの。
大切なお子さんの口腔内環境を守るために、私たち大人が出来る限りの注意を払ってあげることが大切です。
そのためにも、キスや口移しはもちろん、同じお箸やスプーン、コップを使うことはやめましょう。
また、熱い食べ物をフーフーすることも危険なのでやめましょう。

さいごに

いかがでしたか?
大切な人を守るためにも、自分の口腔内環境を整えておくことの大切さを理解していただけたのではないでしょうか。
キスによる感染症を予防するためには、お互いに相手の状況を把握し合うことが大切です。

病気にかかるということは本当にツライこと。
いつもお互いの体調に気を配り、大切な人に病気を移してしまわないようにすることこそが、思いやりなのではないでしょうか?

(中嶋麻優子/ハウコレ)

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