2014.09.04

将来ママになるなら!知っておきたい「妊娠中のお口ケア」


みなさんこんにちは!歯科医師の中嶋麻優子です。
女性にとって、妊娠、出産、育児は人生の大切なイベントですよね。
妊娠中は、ホルモンバランスが変化するため、心も体も不安定になります。さらに、これからの生活や夫婦関係の変化、母親になることに対する不安など、たくさんの悩みを抱え、ナーバスになってしまう女性も多いと思います。

そんな大切な時期に少しでも心穏やかに過ごせるように、今回は、妊娠中の口腔ケア方法をみなさんにお教えしたいと思います!

1.妊娠中のお口の中の特徴は?

妊娠中はホルモンバランスの変化によって唾液がネバり、お口の中に食べカスが残りやすくなり、細菌が繁殖しやすくなってしまいます。
そして、ホルモンバランスの変化により、歯茎が腫れやすくなっています。

また、酸っぱいものが食べたくなる傾向があるので、お口の中が酸性に傾き、歯にとって良くない口腔環境になりがちです。
さらに、お腹が大きくなると胃が圧迫されてしまい1度に食べられる量が減るので、必然的に食事の回数が増え、お口の中が不衛生になりがちです。

妊娠初期に見られるつわりの時は、匂いや味に敏感になるので、ちょっとしたことがきっかけで気分が悪くなってしまい、本当に辛いものです。

頻繁に胃酸が逆流するため、お口の中が酸性に傾いて歯が溶けやすくなってしまい、ヒドイ人だとお口の中がボロボロになってしまうこともあります。

2.なぜ、妊娠中は歯茎が腫れやすくなるの?

妊娠中は女性ホルモンが増えます。
実は歯周病菌というのは女性ホルモンを好むものなんです。ですから、妊娠中の女性は歯茎に炎症が起こりやすくなってしまうんです。

また、重い歯周病は早産と低体重児を招くという恐ろしいデータも。
歯周病で歯茎が炎症を起こすと、細胞から炎症性物質が作られます。この炎症性物質は、血液を通して徐々に全身に広がっていき、プロスタグランディンという物質を活性化させます。このプロスタグランディンには、子宮を収縮させ、陣痛を引き起こす働きがあるんです。
早産や低体重児として生まれて来た赤ちゃんは感染に対する抵抗力が弱く病気になりやすいです。かけがえのない我が子を守るためにも、妊娠中の口腔ケアはしっかり行いましょう。

3.妊娠中の正しい口腔ケア方法は?

妊娠中は食事回数が増えると思うので、できるだけ、食事をするたびに歯磨きするようにしてください。

特に注意が必要なのがつわりの時です。つわりの時はのどのあたりがデリケートになっているので、歯ブラシをのどの奥の方まで突っ込まないようにし、なるべく奥から前へと磨いていくようにしましょう。
また敏感になっているのどに刺激を与えないためにも、下を向いて歯磨きすることをオススメします。そうすることで、のどの方まで唾液が流れこむことを防ぐことができます。
歯ブラシはヘッドの小さいものを使い、歯磨き粉は少なめにつけましょう。どうしても歯磨き粉の味や匂いで気持ちが悪くなってしまう場合は、歯磨き粉を無理に使用する必要はありません。

つわりがひどい時は歯磨きが思うようにできないと思うので、無理しないで体調がいい時に磨くようにしてくださいね。

4.妊娠中に歯科治療を受けなくてはいけない場合は?

まず、自分が妊娠中であることをしっかり先生に伝えましょう。
また治療の際は無理な体勢をとらなくてはいけない時もあると思うので、辛い時は無理をせず、ちゃんと伝えてくださいね。

さいごに

これから妊娠を考えている全ての女性へお願いがあります。
妊娠する前に、必ず、お口の中の環境を整えておいてください。

妊娠中に歯が痛くなってしまった場合、時期によってはいろいろな制限が出てしまい、治療や投薬が思うように行えず、辛い思いをすることになってしまいます。また出産後も育児に追われてなかなか歯医者さんに行く機会がなくなってしまい、気付いた時にはお口の中がボロボロ状態、なんてことも少なくありません。
いつまでもキレイで健康なお母さんでいられるように、今からしっかりケアしていきましょう。

(中嶋麻優子/ハウコレ)
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