2010.10.09

写真付きで解説!「地」ってなに?囲碁の対局の流れ(前半の打ち方)

前の章では石の生き死にについて学んできました。

この章では1局の流れを見ながらルールを学んで行きます。

対局は黒が先攻となり白が後攻となります。その際黒のほうが有利になるので「コミ」と呼ばれるハンデがつきます。そのハンデの量は19路盤で6目半となります。
6目半の半は1/2と言う事ですが、では目とは何なのでしょうか?
これは囲碁の勝敗を分ける「地」の数え方の単位になります。
「地」とは陣地のことで、囲碁が陣取り合戦と呼ばれる由縁です。
なおこの目という数え方は石の数え方でもあります。
石の数え方は他にも子(し)という数え方もあります。
1子、2子と数えます。
実際に「地」とは何なのでしょうか?
それは自分の石で囲われた光線の数を数えるものです。

では実際に対局を見ながら流れを押さえていきましょう。


「地」を取るのに効率的な一手



先ほどより大きい9路盤で説明して行きます。
なお計算を楽にするために「コミ」はなしで行います。



まず先手は黒ですので黒が打ちます。
盤面のどこに打っても良いのですが出来るだけ効率良く打たなければ相手に負けてしまいます。
黒は左上に打ちましたが、なぜここに打ったのでしょうか?
それは盤面の端が「地」を取るのに効率が良いからです。
以下を見てください。



黒の「地」と白の「地」は同じ目数があります。
しかし囲うのに必要だった石は黒が6手、白が9手となり黒のほうが3手も早く同じ目数の「地」を囲ったことになります。

従って通常両者は角・辺・中央といった流れで対局が流れて行きます。
なお角は囲碁では「スミ」と呼びます。

では続きを見てみましょう。



先の黒に対して白右下、黒左下、白右上と打ちました。

なぜ黒や白は地を囲わないのだろうと思う人もいるかもしれません。
たとえば以下のように、進むのではないだろうかと思う方もいるかもしれません。



確かにこれなら確実な「地」になりますよね。
しかしこれは確実な反面効率性に欠けます。

例えば以下を見てください。



上記は黒・白が交互に打っていた一例です。

「地」の大きさはどちらが大きいと思いますか?
厳密に言うならば黒の「地」は0目、対して白の地は9目ということになります。
しかし、黒の方が推定陣地は大きいのです。
これは将来囲まれるであろう陣地の広さを推定したものだと思ってください。

☆推定陣地



それを考慮すると上記のように黒の「地」は18目、白は9目となんと二倍もの違いが出てきます。

 

つまり出来るだけ少ない手数で推定陣地を広げるのが重要なのです。

 

それを考慮して先の場面を見てみましょう。




黒・白共に効率が良い角から打っています。
そして上記のような推定陣地が出来ているように見えませんか?
もちろん今は推定であり、確定陣地ではありません。

序盤から中盤へ、「大ヨセ」の打ち方

では対局の続きを見て行きましょう。



黒が×、白が△、黒が□、白が○と打ちました。
全体的になんとなく「地」が出来てきましたね。



次に黒は×と打ちました。
ここからは自分の「地」を広げつつ相手の推定の「地」を減らす作業に入ります。
これを「ヨセ」と言います。
ヨセとは自分と相手の境界線を実際に決定する行為をさします。
またこのような中盤あたりに使う「地」の増減が激しい「ヨセ」を「大ヨセ」と言います。

この黒の一手で上辺の黒の「地」は、ほぼ完成したと言えます。
逆に白はこのままでは右上の地がなくなりそうです。
続きを見てみましょう。



白が△、黒が×、白が□と打ちました。
これで全体の「地」が大体完成したように思えます。

次の章では後半の打ち方と「大ヨセ」に対して「地」の増減があまりない「小ヨセ」について説明していきます。

囲碁の対局の流れ(後半の打ち方)

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