2010.11.11

マイホーム 買い時に悩んだときの考え方

日頃から現状の住まいに不満を持っている人が、何かのきっかけでマイホームを購入することを考え始めます。そのとき、今が買い時かどうかに悩むことがあるはずです。

低金利、税金の特例、エコポイント付与、いくつも買い時を誘う文句が踊っています。でも、冷静な人は、ちょっと立ち止まって「景気が悪いしなあ。返済していけるかなあ」などと考えます。

ここでは、マイホームの買い時に悩んだときの、考え方についてご紹介したいと思います。

社会情勢を見る

最初に社会情勢を見ることですが、これは景気動向・経済情勢と言い換えてもよいでしょう。具体的に言いましょう。景気が悪い時は、浮揚のために必ずと言ってよいほど住宅の建設や購入を促進する政策が登場します。

今は、住宅ローンを利用する人に最高で500万円の税額控除をしてくれますし、親から頭金の贈与を受ける人も贈与税が大幅に安くなる制度などです。また、2010年に登場したのが「エコポイント」です。

また、大きいのはローン金利です。ただでさえ低い金利が政策によって、10年間限定とはいえ、1.0%も軽減されるのです。毎月の負担は驚くほど軽いものになります。これらは皆、考えるまでもなくお得な制度ですので考慮の入れましょう。

マンション市場を見る

マイホームはマンション!というなら、マンション市場がどうなっているかを見ることが大切です。
完売に継ぐ完売と好調なときは、欲しい商品が抽選になったりして手に入らず、本意でない商品を買ってしまうことがあります。そういうときは、業者も強気なので値段の相談を一切受け付けません。言いなりの条件で買うしかありません。

価格が上昇傾向にあるときも要注意です。まごまごしていると高くなってしまった物件を買うはめになるかもしれません。しかし、慌てて契約したところ、その後しばらくして同じマンションの売れ残り分が値下げを始め、悔しい思いをすることもあります。

供給状況を見ておくことも大事です。品数が豊富なときは見つけやすく、品数が少ないときは良い物を見つけることができないため、たまたま気に入った物件に巡り会ったときに、慌てて決めてしまうことになりがちです。それで後悔する人も多いので、市場に踊らされない冷静さが必要です。

こうした市況は、どうやって知ることができるかですが、「不動産経済研究所」という専門の調査機関が毎月定期的にデータを公表していますから、インターネットで調べるとよいでしょう。

景気動向とローン返済能力を考える

好景気のときは収入が増える期待が膨らみ、つい多額なローンを借りてしまう傾向が見られます。反対に、景気が悪いと、勤務先の将来、ひいては自分の将来にも漠然とした不安な気持ちが起こります。

景気が回復すれば、経済的不安が小さくなるのでしょうが、それもいっときのことです。最近20年は、小さな景気、不景気を繰り返していますが、どちらかと言えばずっと悪い状態が続いているとも言えます。

つまり、今後も楽観的な状態はなかなか来ないかもしれません。ということは、極端な経済変動がない限り、あまり気にしないでもいいと言うことができます。

しかし、心配が少しでもあるときは無理なローンを組まないでしょうから、先へ行って景気が良くなり収入が増えたら、月々のローン返済の負担感はとても軽いものになるでしょう。
バブル期に背伸びして高額な買い物をした人が現在も苦労していることと真反対の状態になると言えます。不景気な時の慎重な買い物は、先々も安心と言えそうです。

ライフプランとすり合わせしてみる

「マイホームは、どうせ買うなら早いに越したことはない」や「子供ができたら買えなくなるから、共稼ぎしている間に買ってしまおう」という考え方もありますが、「子供をつくるのが先だ」というのもあるでしょう。

また、「転勤が多いから、定年まで社宅住まいで割り切り、定年後に現金で購入する」という考え方もあります。会社を辞めて起業するとき、直ぐにはローンが組めなくなるから在職中に買ってしまおうと勇気ある決断をした人もあります。

このように、人生設計と絡めたマイホーム計画も必要でしょう。

買いたい時が買い時

相談に来られる方々を見ていて思うのですが、快適なマイホームライフを手にしている人たちの共通点は、いち早く購入しているという点です。既にローンを完済し、日々ゆとりある暮らしを送っていたり、買い替えも実行して、優雅な老後を過ごしていたりします。

よく、金利が安いから買いだとか、価格がまだ下がるから様子見が賢明だとかと、したり顔の専門家を見かけますが、それは、人生の中では一瞬のことに過ぎません。

金利の動きは誰にも読めません。毎月の返済額を減らそうと、これから時間をかけて頭金を増やしても、いざ借りるときに金利が上がっていたら、返済額が減るどころか増えてしまう可能性もあります。

今は低金利が続いているから、今後は金利が下がる余地よりも、上がる余地のほうが大きいかもしれません。でも、ずっと横ばいという可能性だってあります。結局、欲しいと思える物件と出会って、余裕をもって返していける資金計画が立てられるなら、そのときが買い時とも言えます。

価格の変動でも同じことです。金利よりは読みやすいのですが、それでも、予想は絶対ではありません。金利にせよ、価格にせよ、その動向に一喜一憂しながらマイホームの買い時を探すと、快適ライフを先延ばしにしていると言っても過言ではありません。

ですから、前述したことを考慮した上で、買い時はいつかと慎重になりするのではなく、「買いたいと思ったときが買い時」と考える方が良いでしょう。

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