2020.01.31 更新

愛される「おとなしい子」のポイントは、内弁慶と表情?

筆者の姪は、現在16歳。音大付属に通う女子高生で、いつもご機嫌な女の子です。
彼女には不思議な雰囲気があって、口数の極端に少ない女の子なのに、いつも輪の中心にいるのです。

彼女の幼稚園の先生も「おとなしいのに、いじめられることもなくいつもニコニコ輪の中心にいる」と不思議がられているくらいです。
そうとは知らずに、筆者の妹、すなはち彼女の母親は、「おとなしいから世の中渡っていけないかもしれない。
劇団のオーディションでも受けさせてみようか」と筆者に相談してきたこともあります。

さて、このような彼女が昔から輪の中心にいられるのはなぜなんでしょう?筆者は彼女の昔からの友人たちに話を聞いてみました。
彼女はいつもニコニコしていて、聞き上手。彼女に話すと元気になれるような気がするのだそうです。
彼女の答えは、「そうなんだ」「良かったね」「大丈夫」こんな前向きな言葉が、ものすごく良いタイミングに合の手のようにかけてもらえるので、なんだか自分に自信がわいてくるのだそうです。

迷ったときや、自信がないときは、彼女に話すことで自分の気持ちの確認ができるのだとか。
彼女に話すと素直になれる、自分の本当の気持ちに気づける、そんな声もありました。
どうやら、彼女は最高の聞き上手であるようです。
彼女と一緒にいるだけで、楽しいのだとか。確かにあまりおしゃべりしないけど、彼女は表情で語ってるようなもの。
表情がすごく豊かで、顔を見てるだけで、彼女が何を考えているかわかるそうです。

話さないけど、主張は激しいのだとか。嫌なものはきちんと拒絶するし、そして、何より、超がつくほど楽天的らしいのです。

「そのポジティブ思考、どこから来るの?」と感じさせられることもしょっちゅうだとか。
おまけに、甘え上手で、助けを求めるのも上手。素直で変な意地やプライドがないのか、簡単にお願いしてしまうそうです。
彼女は「お花が咲いた」、「さっき○○で××があったよ」とか、一緒にいるだけで嬉しい発見が多い。

「○○先生××に似てるよね」「○○ちゃん、具合悪そうだった」「○○くん、××を気にしてたよね」といったふうに、人のことをよく見ているから、よく気がついて、嬉しいことや助かることがたくさんある。

こんなふうに、彼女がいると、いろんなことに気付けて、楽しいことも多いし、彼女がいないと困ることもあるのだそうです。
彼女は、ものすごく気持ちよいくらい喜ぶのだそうです。嬉しそうで楽しそう。食べてるときでさえ、美味しそうで嬉しそう。一緒にいるだけでなんだか自分まで嬉しくなる。

喜怒哀楽の表情が豊かで、とくに嬉しいときは本当に嬉しそうに「ありがとう!」と言われると、照れくさくなるのだとか。
出てくる話は、これと言って理由はないのだけど、彼女といるとなんだか楽しくなるから一緒にいるし、いないと寂しいのだとか。すごい存在感ですね。

でも、よく考えると、彼女はあまり多くを語らない。その代り、周囲の他人をよく見ていて、ちょっとした事、ちょっとした余計な手間や言葉を必ずかけてくるのだとか。それが何とも嬉しくなるから不思議で、楽しい気分になりたくて彼女と一緒にいるのだという感じでした。

B型家族で育ったせいか、みんなとにかくおしゃべりするし、テンポも速い。そんな中で、彼女はついていくために、必死に周囲の様子をよく観察する癖がついたのかもしれません。
言葉を挟むタイミングを逃しても、主張したい彼女は、表情で目いっぱい表現しているのではないかと思います。内弁慶なのかもしれません。

彼女のプラス思考で楽天的な性格が、口数は少なくても、頭の中では、その数百倍もの会話を彼女にさせているのかもしれません。彼女の場合、心の声がそのまま顔に現れているのでしょう。

おとなしい子は、無理に話すのではなく、彼女のように、表情で雄弁になれば人生数百倍楽しいのかもしれませんね。おとなしい性格なら、気持ちを顔に出す勇気を持つようにしましょうね。

(鶴山あずさ/ライター)

(ハウコレ編集部)

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