2013.03.15 更新

頭、口、ワキ、足、手!ニオイ対策のツボ

梅雨のジメジメと汗の季節、気になるのがカラダのニオイ。日常の基本的なケアをしていても気になってしまうニオイに対して、トドメの防臭法をご紹介します。

毎日洗髪していても、気になる頭のニオイ。鼻をつけてニオイを嗅がれる機会は少ないですが、多くの女性は男性の鼻先に頭部がくる身長なので、気にはなります。頭皮は特に皮脂腺が発達しており、細菌と皮脂が結びつきやすい。さらに毛髪が風通しを悪くするためニオイがこもりやすく、整髪料の香りと混ざって悪臭になりかねないのです。
また毛髪の繊維の性質上、食品やタバコ、排気ガスなど外部からのニオイを吸着しやすい。毎日の洗髪はもちろん、週に1、2回はシャンプーで落としきれない頭皮の汚れをディープ洗浄するのがベスト。
最近は毛穴洗浄効果の高いシャンプーもあるし、美容室でカットのついでにヘッドスパをするのもお勧め。頭皮の皮脂詰まりが解消され、ニオイはもちろん、抜け毛や顔のタルミ防止にも繋がります。      

飲酒や喫煙、虫歯や歯周病も口臭の原因。当然、歯磨きが必須です。が、口臭の鍵を握るのは“唾液”。唾液は食品の成分を分解し、口腔内の雑菌繁殖を防ぐので、唾液が多いと口臭は発生しにくい。朝、起き抜けに口臭が気になるのは、寝ている間に口の中が乾いて唾液の分泌が減っているから。
なるべく唾液が出るように梅干やレモンを食べたり、よく噛んで食事しましょう。

また舌に“舌苔(ゼッタイ)”がつくと菌が繁殖しやすくニオイの元になるのですが、食後にキゥイやマンゴーなどタンパク質分解酵素のあるフルーツや。殺菌・抗菌作用の強い緑茶を摂るといいです。クロロフィルを多量に含み、消臭効果の高いパセリを料理に振りかけるだけでも効果大。粉末を携帯しておくのもいいですね。

ワキの汗は独特の汗腺があるため水分だけでなくタンパク質や糖分も含み、ベトベトしています。それが肌表面の細菌と結びつき、ワキ特有のニオイになる。ただ、汗そのものには実は悪臭がない。要は細菌と結びつく前に拭い去ればいいわけです。

秘訣は拭き取りと吸汗のスピード。ニオイになる前に吸汗するインナーを着るのは効果的。そして汗は小まめに拭き取る。必ず濡れタオルで拭くことです。乾いた布では水分だけ吸着し、ニオイの元は肌に残します。水で塗らすか、ウェットティッシュを携帯しましょう。そして頭と同じで、毛があると細菌がこびりつきやすいので、ムダ毛処理は怠らずに。

1日にコップ1杯分の汗をかく足の裏。その汗、実はほとんどが水分と塩分で、汗自体は匂いがない。しかし靴やストッキングで密閉される時間が長いのでニオイがこもりやすいのです。足のニオイには通気性が鍵。まずは靴と靴下の見直しを。

靴下やストッキングはできるかぎり通気性のいい素材のものを。靴は1日履いたら2日は風通しのいいところで休ませましょう。まめに中敷を取り替えるのも効果的。また足そのもののケアには、洗面器にお湯と大さじ2杯の酢を入れ、足浴を。殺菌と代謝アップの効果があります。指と爪の汚れも念入りに落として。実は爪の間に溜まる垢はニオイの黒幕です!

手のニオイ、あまりピンと来ないかもしれませんが、実は臭っています。人にお茶を出す時など、相手の顔付近に手がいく動作の時に、不意に臭かったらガッカリです。手は常に様々なものを触っているし、汗もかいているので、意外にいろんなニオイがするもの。

でも、まめに水道水ですすぐだけでも防げる場所でもあります。ただ、体を掻いたり、髪を触ったりして、爪の間にはタンパク質汚れが溜まりやすく、ニオイの温床になりやすい。足と同じで、指の股や爪の間の汚れは念入りに落としましょう。

毎日じゃなくていい。でも気になってからじゃ遅い。“気になる前に予防”が大切。ちょっと余裕があるときや気が向いたときに実践することで、いざというときアタフタしないで済みます。

ただし完璧すぎは禁物。過剰にニオイを気にしすぎて、却ってストレスになり、ニオイを強めてしまう原因にも。たまには石鹸や入浴剤で自分が心地いいと思う香りを楽しみながら入浴して、リラックスを心がけてくださいね。

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