2021.08.13

ライバー事務所を選ぶポイントとトラブル回避のための注意点とは?

最近のライバー人気により、ライバーを自社タレントとして抱える事務所が続々と増えてきています。
YouTuberの炎上情報や、まだ報道されていない事件などを配信する人気クリエイター「コレコレ」が所属するライバー社、6人組エンタメユニット「すとぷり」が所属するSTPR社など、いまライバー事務所の勢いが止まりません。
また大阪を拠点に活躍するゲーム実況ライバー「もこう」は、事務所には所属していませんが、ライバー社からの案件を受けているとのことです。

このように同じライバーでも異なる事務所に所属したり個人で活動したりなど様々ですが、これからライバーとして事務所に所属したい場合、どこがいいのか?何に注意したらいいのか?など、わからないことも多いことでしょう。

そこで今回は、ライバー事務所を選ぶ時のポイントや、トラブル回避のための注意点などを詳しくまとめてみましたので、是非参考にしてみてください。
2020年から続く世界的なパンデミックによってイベントやコンサートなどのエンターテインメントが後退したことで、自宅で楽しめるライブ配信が急成長しています。

少し前まではYouTubeやニコニコ動画などの動画配信サービス、またInstagram、FacebookなどのSNSがライブ配信の主流でした。
しかし現在では、専用のプラットフォームが続々とリリースされており、今最もアツいエンターテインメントがライブ配信だと言っても決して過言ではありません。

ただ動画を観るだけではなく、リアルタイムで配信するライバーと、それを観るたくさんの視聴者との一体感は、ライブ配信ならではの魅力です。
さらにライブで商品紹介などを配信することで視聴者の購買意欲を高めるライブコマースが一般的になったことも、ライブ配信がアツい理由とも言えるでしょう。

ではまず最初に、ライブ配信とYouTubeとの違い、そもそもライバーとはどんな人を指すのかを解説していきます。

YouTubeとの違い

YouTubeとライブ配信の大きな違いは、動画の相互性です。
YouTubeの場合、事前に作られた動画をアップロードすることで、視聴者はいつでも動画を観ることはできますが、そこに相互性はありません。
確かにコメント欄こそありますが、あくまでもコメントのみであり、番組内容は常に同じで、視聴者と一緒に番組を作っていくという概念はありません。

YouTubeと違いライブ配信はライバーと視聴者が同じ時間を過ごすことによって起こる笑いや興奮、感動などを共有し、一つのライブ配信という番組を作っていきます。

またライブ配信の特徴としては投げ銭機能がすぐに使えるという点です!YouTubeにも投げ銭機能がありますがこの機能を使うには条件があるため「すぐに稼ぎたい!」という方は条件なく投げ銭機能が使えるライブ配信がオススメです。

このリアルタイムで起こるライバーと視聴者の相互性によって、様々な方向へ番組の内容が変わっていくのがライブ配信であり、YouTubeの動画との大きな違いなのです。

ライバーとは

ライバーとは、ライブ配信サイトやアプリを使い、演者としてリアルタイムに動画を配信している人のことを指します。
ただ単にライバーと言いましてもいろんなジャンルに分けられ、「ゲーム実況系」「歌ってみた系」「踊ってみた系」「雑談系」など多岐に渡ります。
自分の得意分野や特技をライブ配信して視聴者を楽しませてあげるのがライバーです。

「ライブ配信で収入を得ていない人はライバーとは呼ばない」という意見もあるようですが、収入の有無に関わらず、ライブ配信する全ての人を指してライバーと呼びます。
公認ライバーとは、運営から認められたライバーのことです。
アプリにより呼び方が異なり、公式ライバーや認定ライバーとも呼ばれることもあります。
呼び方は様々ですが報酬をもらってライブ配信をしますので、芸能仕事の一種となります。

そしてライバー事務所とは、ライバーのサポートを手掛ける事務所のことで、芸能人が所属する芸能事務所のようなものです。
事務所に所属していないフリーのライバーも公認ライバーとしてスカウトされることもありますが、アプリ公認のライバー事務所を通じて公認ライバーになるケースが多い傾向にあります。

ではどうしたらアプリから公認ライバーとしてスカウトされるのか?そして応募で公認ライバーになるにはどうしたらいいのか?を解説します。

スカウトされる方法

アプリの運営元やライバー事務所からスカウトされるためには、日々ライブ配信を行うことです。
スカウトされるためのファンの数に明確な目安は存在しなく、大切なのはライブ配信を長く続けることと、ライバーとしての魅力です。

炎上しない好感度の高いライバーが日々ライブ配信することで、ファン数関係なくスカウトされる可能性があります。
とにかく炎上することなく根気よくライブ配信を続けて、スカウトされるのを待ちましょう。

ライブ配信サービスによっては、Twitter等のDMでスカウトすることが多く、SNSで写真交えて情報発信をしっかりしているとスカウトされることもあります。

応募する方法

いつ来るかわからないスカウトを待つよりも、直接アプリの運営元やライバー事務所のホームページなどから応募する方法がおすすめです。

応募したら誰でもライバーになれるわけではなく、事務所の審査を通過する必要があります。

ネットやSNSで検索をすることでライバー事務所の一覧がヒットしますが、中には評判の悪い事務所も多くありますのでご注意ください。
事務所に所属することなくライブ配信することももちろん可能ですが、ライバーとしてさらなる成長や次のステージを目指したい場合には、ライバー事務所へ所属することもおすすめします。しかし前述したようにライバー事務所も数多くありますので、大切なのは事務所の選び方です。

ここでは、これからライバー事務所へ所属しようと検討しているライバーの方に、ライバー事務所選びが大切な理由を2つ解説します。

信用度と収入にかかわることだから

世間的に注目を集め「ライバーでお金が稼げる」という事実が広まった現在、ライバーになろうとする人を騙して不正行為をする偽事務所や、非常識な取り分を要求する悪質なライバー事務所も少なからず存在します。

もちろんほとんどのライバー事務所は真っ当に運営していますが、そのような悪質なライバー事務所に騙されないためにも、信用度は非常に大切です。

またライバー事務所によって抱えているクライント企業や提携アプリが異なりますので、収入にも差が出てきます。
このように信用度と収入にかかわることですので、ライバー事務所選びが大切なのです。

強みを活かしたりサポートが受けられるから

ライバー事務所に所属することで、強みを活かしたりサポートが受けられるため、ライバー事務所選びを間違えてしまうと、せっかくの強みを活かすことができなくなります。

どこまでサポートしてくれるのか、何をサポートしてくれるのか、どんな強みが活かせるのかを知っておかなければ、ライバー事務所に所属する意味が無くなります。
せっかくライバー事務所に所属するのなら、今よりもっと稼ぎたい、もっと自分のスキルを伸ばしたいと思うのは当然のことです。

ライバー事務所というのは、安心して稼げるようになるのはもちろん、自分の足りないスキルを伸ばしてくれるサポート体制が充実しています。
しかし間違ったライバー事務所選びをすることで、「こんなハズじゃなかった」と逆に後悔してしまうことがあります。

そこで安心して稼ぎたい、もっと伸びたいというライバーに向けて、ライバー事務所選びのポイントについて解説します。
ライバー事務所を選ぶ時の参考になれば嬉しいです。

自分のカラーや方向性に合う事務所か

ライバー事務所によって得意なジャンルやカラーが異なりますので、自分のカラーや方向性に見合ったライバー事務所を選ぶ必要があります。

例えば「ゲーム配信系」に強いライバー事務所なのにも関わらず、「歌ってみた系」のライバーが所属しても、自分のカラーを活かし切れません。
「歌ってみた系」でしたら、曲の著作権に強かったり、歌えるスタジオを完備しているなど、音楽に強いライバー事務所でなければいけません。

逆に「歌ってみた系」に強いライバー事務所にゲーム配信者が所属しても、自分のカラーを活かせませんし、今後の方向性も変わってきてしまいます。
自分のカラーや方向性に合うライバー事務所を選ぶようにしましょう。

所属で受けられるサポート内容

専属マネージャーがつく、ライブ配信のノウハウを教えてくれる、集客のアドバイスなど、ライバー事務所によってサポート内容が異なります。
大切なのはサポート内容が充実していて、ライバーと二人三脚でライブ配信をサポートしてくれる体制が整っていることです。

例えば、案件を紹介してくれるだけで、ライブ配信のサポートはしてくれないようなライバー事務所では、収入は多少アップしてもライバーとしてのスキルアップには繋がりにくいです。これは客観的なアドバイスが受けられないためです。

事務所に所属することで充実したサポートやアドバイスを受けられ、なおかつ収入アップに繋がるため、そのようなライバー事務所を選ぶことが大切です。

スカウト方法や専属ライバーのなり方

どのようにスカウトしており、専属ライバーのなり方も各ライバー事務所によって違いがありますし、ライバー事務所や公式と偽ってスカウトする詐欺行為も横行しています。
またライバー事務所であっても、報酬の7割や8割を引いてくる事務所もあります。

信頼できる優良ライバー事務所では、スカウト方法や専属ライバーのなり方のレギュレーションが決められており、住所や代表者、契約条件などがきちんと明記されています。

契約内容の確認

ライバー事務所を選ぶ際に最も大切なポイントの一つが、どのような契約内容で所属するのか?ということです。
収益の分配率、サポートの範囲、炎上時の対応、使用可能機材、案件の割り振りなど、全て契約内容に則り、お互い同意した上でライバー事務所の所属ライバーとなります。

そこで事前に契約内容の確認をしておきましょう。
契約書に明記されている内容は全て法的に有効となり、あとになって「こんな契約内容では納得いかない」と伝えても覆るケースはほとんどありません。

収益方法

ライバー事務所によって、得られる収益の方法が異なります。
基本的にはライブ配信による収益がメインとなりますが、他にもイベントやファンミーティングなどの出演料、企業案件、ファンクラブなど、ライバー事務所に所属することでいろんな収益が期待できます。

ライバーとしての人気に左右されますが、今現在ファン数が少なくても、いずれ増えてきた時に得られる収益を必ず確認しておきましょう。
ライバー事務所に所属することで、報酬アップや雑務のサポート、機材の貸し出しなどいろんなメリットがありますが、トラブル報告も多数あることを忘れてはいけません。

もちろんそのトラブルが契約上のことなのか、それとも社長や社員による悪質なトラブルなのかはケースによって異なりますが、ライバー事務所に所属する以上、どんなトラブルが起こり得るのかを知っておく必要があります。

レッスン料などお金を取られる

事前に説明が無く、突然レッスン料や登録料などのお金を取られるトラブルが発生しています。
料金について契約内容に明記されていれば問題ありませんが、不当なレッスン料を請求してくるライバー事務所も稀にあるため気を付けますしょう。

もし事前説明が無く、レッスン料や登録料などのお金を請求された場合には、悪質なライバー事務所である可能性が高いです。

ノルマや罰金がある

ライバー事務所の中には、配信時間や報酬などにノルマを課している事務所もあります。
ライバー事務所もビジネスとして展開しているわけですから、一定のノルマが課せられるのは仕方の無いことです。

またノルマを達成しなければ、報酬額から差し引かれたり、罰金を支払わされたりなどのペナルティを課しているケースもあります。

手取りが少ない

ライバー事務所に所属することで、報酬の一部を差し引かれるため、ライブ配信だけの収入であった場合には、フリー時と比べてどうしても手取りが少なくなります。

YouTuber事務所では動画収益の一部、芸能事務所では出演料の一部などと同じで、ライバー事務所はライブ配信で得られる収益の一部が差し引かれます。
ライバー事務所にとって最大の収入源であり、数々のサポートにおける対価として所属ライバーは支払う義務があります。

ライバー事務所によって異なりますが、事務所の取り分が80%以上の場合は事務所の取り分が多いので注意した方が良いでしょう。

契約によって個人で自由に仕事を受けられない

ライバー事務所へ所属するということは、一個人ではなく事務所所属のライバーとして活動することとなります。
一時的、タレントの「闇営業」が問題となりましたが、それは事務所とタレントとの間で、「事務所を通さずに仕事を受けてはならない」という契約が交わされていたからです。

ライバー事務所も同じで、契約によっては個人で自由に仕事を受けれないこともありますので注意が必要です。
収益の問題だけではなく、これはライバーの炎上防止の観点でも必要な契約なのです。

事務所を辞めた後もほかの配信系の仕事を禁止される

芸能事務所を辞めた際、同じ芸名を使ったり同じ番組に出ることを禁止されることがありますが、これはライバー事務所でも同じです。
今後の活動内容などをきちんと説明し、お互いに納得した上で円満に辞めれれば良いのですが、炎上やトラブル原因で事務所を辞めた時には注意が必要です。

事務所を辞めたことで、ほかの配信系の仕事を禁止されてしまったら、ライバーにとっては死活問題になることもあります。
こちらも契約内容に明記されていることですので、事前確認を怠らないようにしましょう。

簡単にやめたり移籍できない

一度ライバー事務所に所属しますと、自分の都合で簡単に辞めたり、他の事務所へ移籍することはできません。
ライバー事務所を設立するにはまとまったお金がかかってますし、求人やスカウトするのにも人件費がかかっています。

またライバー事務所では、常に所属ライバーを売り出そうと多大な努力をしていますし、ライバーとしてのスキルアップサポートにも抜かりはありません。

費用と時間をかけてサポートし続けたライバーが簡単に辞められてしまったら事務所として大損ですし、他のライバル事務所に移籍されてしまったら元も子もありません。
契約時に交わした契約期間が満了するまでは、自分都合で辞めたり移籍することはできませんのでご注意ください。
ライバー事務所に入るときには、契約内容や給与システムなどはもちろんのこと、いろいろと確認しておきたいことがたくさんあります。
「自分もコレコレやもこう、すとぷりのように有名になりたい!」と勢い余って、何も確認せずにライバー事務所へ入るのは得策ではありません。
コレコレももこうもすとぷりも、事務所へ入る前には、ビジネスとして確認しておくべきことはきちんと確認しているはずです。

数多くあるライバー事務所から良さそうな事務所が見つかったら、最低限下記でご紹介する7つの項目を必ず確認しましょう。

契約内容

ライバー事務所に入る前に必ず確認するべきなのが、事務所とライバーとの間で交わされる契約内容です。
よく契約内容をほとんど確認せずに契約を交わしてしまうライバーがいますが、これは絶対に避けるべきです。

どのようなビジネス関係であれ、日本のような法治国家は契約社会であり、契約内容が全てです。
契約が成立したあとになって、温情や感情で契約内容が覆されるケースはほとんどありませんので、面倒くさいと思わずに契約書の隅から隅まできちんと確認することが重要です。

マネージャーや弁護士や税理士の有無

ライバー事務所では、マネージャーや弁護士、税務士など、様々な人達がライバーをサポートしてくれます。
しかしライバー事務所によってはマネージャーが専属でなかったり、弁護士や税務士がいない事務所もあります。

ライバーにとって炎上やトラブルはよくあるケースであり、それを解決してくれるのが、これらサポート役です。
安心してライバー活動を続けられるよう、専属のマネージャーはつくのか?弁護士や税務士はいるのか?を必ず確認しておきましょう。

具体的な給与システム

ライブ配信で収入を得て生活をしている以上、ライバーにとってライブ配信は仕事なのですから、ライバー事務所の具体的な給与システムはきちんと把握しておくべきです。

例えばライブ配信で得た収入の何%が事務所の取り分になるのか、事務所から紹介してもらう企業案件はいくらなのか、などです。

そして給与の支払いはいつ締めでいつ支払われるのか、また社会保険や年金、その他税金などでどの程度差し引かれるのかも確認しておくことが大切です。

ノルマ・罰金

ノルマや罰金制度を課しているライバー事務所も多くありますので、「聞いてないよ!」とならないよう、事前に必ず確認しておきましょう。
例えば週に5日ライブ配信をしなけれいけない、ライブ配信は最低何時間継続しなければいけないなど、無理のない範囲でノルマが課せられます。

そしてこのノルマを達成できなかった場合の罰金額はいくらになるのかを確認しましょう。
理不尽と思えるようなノルマや罰金であった場合には、そのライバー事務所へ入るのは避けたほうが良いでしょう。

実際の口コミ

これから所属しようと考えているライバー事務所の口コミや評判を必ず確認してください。
所属ライバーからの評判はもちろん、ライバー事務所に詳しいファンや関係者の口コミも重要です。

ライバー事務所に炎上歴はあるか、社長はどんな人なのか、待遇やサポートはどうなのか、そしてコレコレや他のライバーのネタになっていないかなどを確認します。
ただしインターネットで公開されている口コミや評判の中には、嘘の情報もたくさんありますので、きちんとソースを確認することが大切です。

退社時の条件

ライバー事務所を退社したい場合、どのような条件が課せられるのかを事前に知っておくことは非常に重要です。

基本的には契約満了で退社するか、もしくは継続するかを決めることになりますが、途中で退社する可能性も十分に考えられます。

契約満了でしたら特に条件無く退社可能ですが、途中退社の場合には「他事務所への移籍禁止」「所属時のライバー名の使用禁止」などの条件が課せられることがあります。
中には途中退社で違約金を請求されるケースもあります。

法的にこれら条件が認められないことも多いですが、スムーズに退社するためにも、条件を確実に聞いておきましょう。

契約書の有無

ライバー事務所に所属となった場合、必ず契約書にサインをする必要があります。
稀に契約内容だけ口頭で説明し、契約書を用意していない事務所もあるようですが、そのような事務所は大変危険です。

何かトラブルが起こった際、「契約は口頭でも成立する」と丸め込まれ、泣き寝入りしなければいけない状況を招いてしまいます。
契約内容を説明されるだけではなく、きちんとお互い手元に残せる契約書が存在するのかどうかを確認することが大切です。
ライバー事務所に所属することで、ライブ配信に関する様々なサポートを受けられ、集客や収入アップのノウハウを教えてもらえます。

 
公認ライバーを目指すライバーにとって、ライバー事務所に所属することは一つの手段になること間違いありません。
しかし公認ライバーになったとしても、あくまでもライバー事務所所属となるため、ライブ配信による収益はライバーと事務所で分配されます。

そこでおすすめなのがライブ配信プラットフォームと直接契約する公認ライバーで、DMなどでスカウトが来ることもありますし、逆に応募する方法もあります。

直接契約の公認ライバーとして人気になることで、ライバー事務所所属の公認ライバーよりも待遇や収益が良くなりますし、事務所のルールに縛られることもありません。

事務所所属にも直契約・公認ライバーにもそれぞれメリットとデメリットがあるので、しっかりと見極めるようにしてください。

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