2015.04.09

占星術をもっと深く知ろう!~天王星、海王星、冥王星編~



 西洋占星術では、10の天体「月、太陽、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星」の動きから運勢を読み解きます。「天体」と聞くと、「占い」よりも「天文学」を思い浮かべる人も多いでしょう。今は「占星学」として区別されている星占いですが、実は遠い昔、天文学から生まれたのです。
 天文学的な天体の特徴と、占星術的な天体の象徴の興味深い結びつきを、3回に渡ってご紹介します。

天王星

 天王星は、土星の外側に発見された最初の惑星として、伝統的な天文学と占星学に大変革をもたらしました。変化や革新を象徴する天王星に相応しいエピソードでしょう。冷たいガスの雲で覆われ、熱を持たない天王星は、容赦ない変化をもたらすクールな惑星です。
自転軸が98度も傾いたほぼ横倒しの状態は、天王星が象徴する「個性」を彷彿とさせます。その個性と斜めから見上げるユニークな視点は、新しい展開や現状打破に欠かせないものです。天王星のリングは現状を手放して変わる勇気を、オーロラは手に入れる未来の光を意味しているのかもしれません。

海王星

 太陽系で最も強い風が吹く海王星は、はっきりしない数の衛星を持ち、予測のできない霧に包まれ、ぼんやりと宇宙に浮かんでいるように見えます。独特なこの雰囲気は、海王星が象徴する曖昧な心持ちや優柔不断な言動そのものです。大気の一部であるメタンに、太陽の赤い光を吸収させることで、青い風貌に見える海王星は、イリュージョンを生み出す天空のアーティストと言えるでしょう。芸術やイマジネーション、幻想と幻覚、嘘や虚無といったキーワードにもぴったりです。1つの星座を14年ごとに移動する海王星は、世代の違いをもたらします。

冥王星

 太陽系から最も離れた冥王星は、1930年に発見されて以来、9番目の惑星という位置付けでしたが、2006年の惑星定義の見直しで、惑星から準惑星に変えられてしまいました。変革や消滅を象徴する冥王星が、自らの存在を使って、それを実証したかのような出来事です。
冥王星は地球を約248年で一周します。親から子、子から孫へと続く一世代分の人間が、生まれて死ぬまでに十分な時間です。移り変わる時代の流れの中には、生と死、エネルギーの枯渇と新エネルギーの発見があるでしょう。終焉と復活、極限、リセットといった極端な象徴にマッチしています。

天文学と星占い

 紀元前7世紀頃、古代バビロニア王国には、「神聖科学」という高度な天文学や数学、暦学、医学の知識を持ったカルデア人科学者たちが多く存在しました。彼らは星を観察し、1年を通じて一周して元の位置に戻ってくる星座の動きが季節と連動することを知り、暦を作るという初歩の天文学から、大きな天災や疫病、戦争などが訪れる時に、星々が特別な動きをすることを発見し、星々と神々を結びつけました。これが、現代の西洋占星術のはじまりと言われています。
 15世紀になると、コペルニクスの地動説が発表され、実際の星の動きを見るのが天文学、見かけ上の星の動きを読むのが占星学という位置付けになったのです。

おわりに

いかがでしたか? 占い師の視点から天体の特徴を見た私は、占いの象徴と結び付く惑星の姿に驚きました。今ほど優れた天体望遠鏡や人工衛星を持たない古代の人々が占星術をつくったのに不思議ですね!

(LUA/ハウコレ)
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