2010.12.30

なかなか相談できない!ドメスティックバイオレンス対処法

 夫婦、恋人、家族間で行われる暴力は、体だけでなく心にも深い傷を負います。人間としての尊厳を完全に奪われる前に、対処しましょう。

保護命令を出してもらう

 上記2箇所など公的機関に相談していれば、裁判所に保護命令の申し立てが、意外とすぐに出来ます。保護命令が下ると、加害者が近づいてこないようにしたり、自宅から退去させたりしてもらえます。

   どこにも相談をしていなくても、公証役場で「宣誓供述書」(有料:1万円ほど)を作成すれば、個人での申し立ても可能です。

刑事告訴の方法

 身体的、性的暴力、場合によっては言葉による暴力も、刑事事件として立件可能です。いずれもあなた自身が告訴する、親告罪です。

弁護士以外の代理人では告訴出来ませんので、ご注意ください。

 

 警察署の生活安全課と相談の上、今度は刑事課で聞き取りをしてもらい、被害届を提出します。

メンタルケアは十分に

 期間の長短に関わらず、信頼していた人からの暴力を受けると、精神的に酷いダメージを受けます。これにより、うつ病を発症することもありますので、なるべく早く精神科に受診をお勧めします。

 保健所に設けられている「精神保健窓口」で話をするだけでも違ってきます。

消えない暴力

 加害者は、暴力を振るわなければ「ならない」病気なのだと捉えて結構です。被害者と対等な立場になれない病気でもあります。
 
 日本では、加害者更生プログラムを実施している施設は少なく、治療も困難とされています。

暴力の種類

身体的暴力 ― 殴る、蹴る、投げ飛ばす等

 

言葉の暴力 ― 「人間のクズ」「誰に食わせてもらっているんだ」等、人格の否定

 

性的暴力  ― セックスの強要(レイプ)、避妊に非協力、堕胎の強制等

 

社会的暴力 ― 外部との連絡制限、親兄弟と会うのを禁じられる、携帯電話のチェック等

 

物の破壊  ― 大事にしている物や写真を捨てられたり壊されたりする、破壊による脅し

 

経済的暴力 ― 生活費を全く入れない、ほとんど入れない、健康保険証を渡さない等

暴力に気付いたら

 一刻も早く、加害者から離れます。お金、家財道具などは、命さえあれば、後で何とかなります。あなたを守ってくれる家族のいる実家や、セキュリティ完備のホテルなど、安全な場所に避難してください。

命が危ぶまれていなくても逃げる必要性

 暴力を受け続けるとストレスが溜まり、抑うつ状態に陥り無気力になったり、焦燥感から暴力的になったりする恐れが非常に高いのです。

 

 特に後者の場合、被害者が別の被害者を生む危険性があります。例えば、夫が妻に暴力を振るい、今度は妻が我が子に暴力を振るう、こういうケースが想定されます。

相談機関

 各都道府県には、暴力に悩む人の為の相談窓口があります。主に女性を対象にしていますが、男性や未成年者の相談も受け付けてくれます。

配偶者からの暴力被害支援情報(内閣府)


 身近な場所では、警察署の生活安全課があります。緊急を要する場合は、交番から連絡を入れてもらいます。

関連記事