2015.08.26

女性の方に知ってほしい!レントゲン検査が身体に及ぼす影響は?

こんにちは!歯科医師の中嶋麻優子です。
みなさんも、歯が痛くなって歯医者さんに行った時に、レントゲン検査を受けたことがあると思います。
ですが、女性の中には、妊娠への影響を考えて、レントゲン検査を受けることに不安を感じたこともあるのではないでしょうか。
今回は、そんな女性のみなさんの不安を少しでも取り除くことができればと思い、レントゲンについてお話ししていきたいと思います。

1.放射線とは?

歯科医院でのレントゲン検査の際には放射線を使用します。
放射線には大きく分けて、自然放射線と人工放射線の2つがあります。
自然放射線とは、宇宙や大地、建物、食べ物など、自然界に存在するものから出される放射線のことをさします。住んでいる地域や環境にもよりますが、世界平均では年間約2.4ミリシーベルト、日本では年間1.4ミリシーベルトの放射線量を受けています。(シーベルトとは放射線の量を表す単位を示します。)
つまり、私たちは普段の生活の中でも、放射線を浴びて生活をしているということになります。
一方で、人工放射線とは人工的に作られた放射線のことで、歯科放射線もこれに含まれます。

2.レントゲン検査は危険なものではないの?

私たちの周りには、たばこ、肥満、自動車事故、お酒など健康を害するものが数多く存在しています。
寿命の短縮からみたリスクの比較というデータからお話しさせていただくと、たばこの場合には、1日20本吸う人は全く吸わない人に比べて寿命が2250日縮まるそうです。
また、肥満は900日、自動車事故は207日、お酒は130日、自然放射線においては8日、レントゲン検査においては6日、寿命を縮めるというデータが出ています。
このデータを見ていただくと、レントゲン検査の危険度は他の要因に比べて高くないということが分かります。

3.どれくらいの放射線を浴びると人体に影響が現れるの?

身体に影響が現れるとされているのは、一度に大量の放射線を浴びた場合で、その線量は200ミリシーベルト以上とされています。これは、歯科のレントゲン撮影を2000回以上撮影したときの総量に相当します。
また歯科用のレントゲンに限らず、通常の検査で用いられる放射線も200ミリシーベルトよりははるかに少ないので、身体に悪影響を及ぼすと心配はないと考えられています。

4.妊娠中でもレントゲン検査を受けて大丈夫なの?

妊娠中は、特に口腔内の環境が乱れやすい時期のため、急に歯が痛くなってしまうなんてことがあります。また中には自分が妊娠していることに気付かず、レントゲン検査を受けてしまったなんて方もいるのではないでしょうか。
ここで気になってくるのが、妊娠中にレントゲン検査を受けても大丈夫なのかということです。
妊娠中、レントゲン妊娠中の女性が、下腹部に100ミリシーベルトを超える放射線を一度に浴びると胎児に影響を及ぼすと言われています。
これは、歯科レントゲン検査1000回分に相当します。
つまり、妊娠中に歯科レントゲン検査を受けたとしても問題はありません。

さいごに

とはいえ、妊娠中は精神的にとてもナイーブな時期のため、心配のもととなる要因は少しでも避けるべきだと思います。
将来生まれてくる大切なお子さんのためにも、定期的に歯医者さんを訪れて、検診やクリーニングをするように心がけてもらえればと思います。

参考文献
BERNARD.L.COHEN.I-SING.LEEの文献

(中嶋麻優子/ハウコレ)
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