2015.09.27

あのコの恋愛事情-#プレゼントは金額なのか気持ちなのか問題 編

皆さんこんにちは。15万本以上の爪を施術してきたネイリストでスキンケアカウンセラーの川上あいこです。ネイルサロンは不思議な空間。手を握り合ったまま過ごす約2時間。

手を握り合っているからなのか、リラックスした密室空間がそうさせるのか、秘密の内緒話しを打ち明けて下さる方がとても多い場所でもあります。
親しいのに友人関係ではない。もしかしたら来月は会わないかもしれない。

近くて遠い関係だからこそ、プライドも恥もなく自分の真っ黒な本心さえも吐き出せてしまうのかもしれない。そんなサロンワーク中のみんなの恋のお話を切り取ってお送り致します。

※許可を頂いたものだけ掲載しています。
※個人を特定できる情報が含まれないよう職業等にフィクションも織り交ぜています。ご了承ください。

プレゼントは金額の問題なのか?

誕生日プレゼントにしろ、記念日のプレゼントにしろ、昔から幾度となく語られてきたであろうプレゼント問題。
「プレゼントは金額じゃなくて気持ちの問題だ」という人もいれば、「彼の手作り曲とか自作ポエム集なんてプレゼントにならん!」という人もいる。

プレゼントしたい物をプレゼントするべきか、欲しがっている物をプレゼントするべきか。
プレゼントが愛情を測る物差しになるわけではないけれど、プレゼント1つで別れてしまう恋人もいるわけだから、あながち小さな問題でもないはずだ。

プレゼントの予算はいかほどか

「あいこさん。誕生日プレゼントもらえないのってどう思う?」A子さんの言葉で、なんとなく手を止めた。

「うーん・・・。“なし”は嫌かなぁ?お金がないならないで、おめでとうの手紙でも良くないですか?」
そう言いながらも「お金がないとわかってて付き合った彼なら」限定だな、と心の中で思う。
個人的な心情で言えば、プレゼントがない誕生日なんてまっぴらごめんなところが本心だ。

A子「私、2週間前お誕生日だったんです。でも・・・ちょっと。彼と別れようかと思ってて。」
A子さんの彼は、一部上場企業にお勤めの社会人だ。付き合いも長く、結婚の話しもチラホラ出ていて幸せそうだったのに。

A子「先週の日曜日に誕生日プレゼントを買ってくれるっていうことで、一緒に出掛けたんです。付き合いも長いし、こっそり選ぶよりは欲しい物を買ってあげるよ、て言われて。」
一緒に入ったセレクトショップ。そこで彼は、探していた限定のシャツを見つけてしまったらしい。

幻と言われるそのシャツに彼は大興奮で、そんなに喜ぶ彼がかわいくて彼女も「買えば?似合ってるよ。」と心からおススメ。金額もそんなに高くなかったし。

「いいの?!」大興奮でシャツを購入した彼は、うきうきで駐車場へ向かったのだそうだ。
「シャツを置きに行くのかな?」そう思って付いて行った彼女に彼は、
「じゃ、帰ろうか。送るよ。」と満面の笑みで車に乗り込んだらしい。

「私の誕生日プレゼントは・・・」
そう聞く彼女に彼は一言。
「君のプレゼントと今夜の食事の予算はこのシャツに使ったよ。君も買っていいって言っただろう??」

「え・・・・?」その話を聞いて、しばらく固まった私。
誕生日プレゼントやお祝いの席とはいえ、人それぞれ「予算」があるのは当然。そこまではいい。

でも、その「予算」を自分のことに使ってしまう。そして、だから今日はお祝いはなしね!というのは、なかなか理解が難しい。

A子「当日は、何も言う気になれなくてそのまま帰ったんです。もしかしたら、仕切り直しで別日とか何かプランがあるのかな?て思って。

でも、今日まで特に何もなくて・・・。」
一瞬「本命じゃないのかな?」と考えてもしまうのだけれど、彼はその後、普通に結婚の話を進めようとしてるらしい。

おわりに

彼の心情を直接聞いてみたい!と心底思ったのだけれど、全くの無関係者である筆者にはそのチャンスはないわけで。

とにもかくにも、お互い腹を割って話せる関係でなければ結婚だって難しいということで、A子さんには腹を割ってお話しすることをおススメするしかできず。

ついつい「いい大人が“誕生日プレゼントはなぜなかったのか?”なんて聞きづらい・・・」と思ってしまいがちだけれど、お祝いの席での予算を自分のことに使ってしまってお祝いを中止するという大きな価値観の違いは見ないフリできない案件に感じた次第ですが、もちろん違う意見の方もあるはず。

クレジットカードだってあるじゃないか。お取り置きではいけなかったのか?
大切な人の生まれた日に「おめでとう」を祝うことって、限定のシャツに引けを取るようなことだったのか。彼に聞いてみて「あ。そういうことだったのか。」て理解できれば一安心だしね。

好きな人ばかりじゃなく、誰かと本心で話し合うってなかなか難しい。
うまく言おうとしてしまったり、なんとなく恥ずかしかったり、プライドが邪魔してしまったり、ついつい良く思われようとしてしまったり。

「SEXの回数をもう少し増やして欲しい。」
たった一言のその願いが、なんとなくの恥ずかしさから「最近、愛情が足りないのではないか。」なんて遠い場所からスタートして、全く違う話し合いへ着地するなんてこともザラだ。

人ははからずも「こういう答えがくるはず」と思いながら会話してしまうこともあって、予想と違った答えがくると「なんで?!」と混乱してしまう時もある。

筆者も過去、理解できない答えが返ってきた時に「なんで?」と聞きすぎて、相手を困らせてしまったことがある。
「いったい、何て言って欲しいの?」と言われて、はっとした次第。

誕生日のプレゼントのある、なしだけで考えたらすごく小さい問題かもしれないけれど、当たり前にあるお互いの“違い”が理解し合えるのか否かは、とにかく「飾らない自分」で話し合うしかない。

飾った言葉って、相手の本心が見えないことがある。着地点が見えなくて何が言いたいの?て時もある。

「愛する人と飾らない言葉でお互いの違いを話し合ってみる」
これができるかできないかで、今後の二人は変わってくるだろうな、と思った誕生日プレゼント問題のひと時なのであった。

(川上あいこ/ライター)
(島村遥/モデル)
(柳内良仁/カメラマン)

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