2016.01.05

―あのコの恋愛事情― 長く付き合ったからって結婚するの? 編


皆さんこんにちは。15万本以上の爪を施術してきたネイリストでスキンケアカウンセラーの川上あいこです。ネイルサロンは不思議な空間。手を握り合ったまま過ごす約2時間。

手を握り合っているからなのか、リラックスした密室空間がそうさせるのか、秘密の内緒話しを打ち明けて下さる方がとても多い場所でもあります。
そんなサロンワーク中のみんなの恋のお話を切り取ってお送り致します。

※許可を頂いたものだけ掲載しています。
※個人を特定できる情報が含まれないよう職業等にフィクションも織り交ぜています。ご了承ください。

インターネットに惑わされる彼

ルリさん(仮名)の心は決まったみたいだ。
ルリさんの彼、以前から話を聞いていたけれどインターネット大好き。

しかも、よりによって上辺のゴシップが好きで、女は30歳過ぎると子供ができないとか、容姿が一気に劣化するとか、あの女優は性格が悪いとか、結婚はコスパが悪いとか、インターネットで大きく取り上げられたような情報の上辺だけを拾って生きている。

「ルリは経済的にも自立してるし、色々とコスパ悪い女じゃないと思うんだよね」と彼は時々満足げに言うらしい。コスパのいい彼女を選んだ自分に満足、てとこか。
「このままいけば結婚できる」「長くつきあったし」「もうすぐ30歳だし」という流れに乗るのか否か。ルリさんの瀬戸際の戦いが長く続いていた。

原価と売値の関係?

「コストパフォーマンス」て不安定なもので、確かに損をするのは嫌だけれど、この200円分生産者が泣いているかもとか、バイトの時給が低いかも、サービス残業しているかも、と思うと「安いか高いかより適正価格であって欲しいな」と思ったりする。

損得を最終的に判断するにはキリがなくて、結局は自分の勝手な自己満足度なわけで、結婚にまでコスパを求める人って「自分の価値観が損を感じないこと」にこだわる余り、視野が狭い人に思えてくるんですけどいかがでしょうか。

ルリさんの不満

私もそう思うんですよね、とルリさんの不満は続く。

生きている人間に対して、劣化だの市場価値だのコスパだのと言う人って、普段は優しくても人をなんだと思っているのかなって不信感が募って。
子供がいない人や、劣化した奥さんがいる人が不幸なわけでもないでしょ?

そりゃ、長い人生の間、病気して働けなかったり、水道出しっぱなしにしちゃったり、衝動買いしちゃったりする時もあるかもしれないけれど、その度に「コスパが悪い」て言われるのかと思うと一生を過ごすのは難しいなって思うんです。

そもそも「コスパがいい女」てなんですか?ですよ。
コスパがいいからって買ったあなたの洋服も、予約して何か月か待った食事も「コスパがいい」て喜んでいるのはあなただけで、私から見たらコスパ悪いのに。
彼、仕事もできるしいいところももちろんたくさんあるんです。優しいし。

でも、結婚の話が出るたびに「無理だな」て感じて。来週会った時にキチンと終わりにしようと思ってるんです。
確かに3年付き合いました。結婚もしたいです。でも、3年付き合ったことと結婚することは分けて考えなくちゃいけないんじゃないかと最近感じるんです。

無駄なことは少ない方がいい。でも、無駄なことも一緒に楽しめる人と生きていきたいです。

おわりに

買ってもすぐ着れなくなる子ども服とか、これじゃなきゃ食べてくれない病気の人の食事とか、安くはないけどお店の人の雰囲気がとても優しいお店とか、世の中にはコスパが悪いものがたくさん溢れている。

でも、そこは「コスパ」じゃないんだよね。相手が喜んでくれることが自分にとって心地いいわけで。
相手の喜びを一緒になって「良かった」と思える心はお金を摘んでも買えなくて。
価値観の相性もお金では買えなくて。

結婚は一生の問題だから、誰かの喜びを嬉しいと感じる心の余裕みたいなものがある人とした方がいいし、太った奥さんを見て「俺も歳とったけどお前も太ったなぁ」なんて、笑い合える人とじゃないと長い人生を重ねるのが辛くなるかもしれない。

3年付き合う縁はあったとしても結婚する縁はなかったんだな。この場合。

ルリさん、自分の意見や柔軟な価値観を持って、目の前の「彼」をキチンと見た。3年かけて。

結婚したいっていつも言っていたけれど、3年の情に流されずに色んな面から恋愛を判断できるルリさんは、今じゃなくてももうすぐに結婚相手と出会える気がする。

「長く付き合ったから」そこに惑わされるか否かで未来は大きく違うのかもしれない。(川上あいこ/ライター)

(ハウコレ編集部)

関連記事