2016.05.30

お肌の心強い味方!コスメの成分「酸」について知っておこう

皆さんこんにちは!15万本以上の爪を施術してきた、ネイリストでスキンケアカウンセラーの川上あいこです。スキンケアカウンセラーやネイリストは肌に密接に関係する職業です。

だからこそ「コスメの成分が酸!?肌に悪いんじゃないの?」なんて聞かれることもしばしば。酸と聞くと「肌を溶かす」イメージがあってちょっと怖いですよね。

でも実は酸にも種類があり、私達の身近にはうまく使えば美容にもいい酸がたく「さん」!(酸だけに…)
軽いダジャレが滑ったところで、今回は「酸と肌の関係」についてお伝えしたいと思います。

◇石けんのいろいろ

普段、何気なく使っている石けんやボディシャンプー。皆さんどちらの成分も同じだと思っていませんか?実は、ちょっと違います。

石けんの作り方にも色々ありますが、固形石けんの多くは「水酸化ナトリウム」などを使って作ります。一方でボディシャンプーなどジェル状の石けんは「水酸化カリウム」などを使って作るのです。大きく分けると「ナトリウム石けん」と「カリウム石けん」の2種類あるわけですね。

実はこの固形石けんに使われている「水酸化カリウム」は、「強アルカリ性」です。お肌にいいとよく言われているのは「弱酸性」なので、「これって肌に悪いんじゃないの?」と、ネイリスト同士でも話題に上がったりする成分なのです。
なのになぜ体を洗うための石けんに使用されているのでしょうか?

◇強アルカリ性でも肌にいいわけ

その秘密は「脂肪酸イオン」という成分にあります。水酸化カリウムは「油」と化学反応させることで「けん化」という反応を起こします。

こうしてできるのが液体状の「カリ石けん」と呼ばれる石けん。カリ石けんは、水と合わさると「脂肪酸イオン」というものを発生させます。この脂肪酸イオンは、肌に留まって保湿効果を発揮する成分のひとつです。

そのため、強アルカリ性の成分を元にした石けんでも、「脂肪酸イオン」のおかげで、赤ちゃんやアトピー肌の方にも利用してもらえる優しい石けんになるのです。

◇温泉成分気にしていますか?

温泉大国である日本ですが、お湯がピリピリして刺激が気持ちいい温泉に入ったことはありますか?実は温泉のお湯の成分にも「強酸性」や「アルカリ性」など種類があり、この“ピリピリ”は「強酸性」温泉の特徴です。

「強酸性ってことは肌溶けてるの?」と思うなかれ。強酸性温泉にもさまざまな効能があるのです。強酸性の温泉は、肌の古い角質を溶かしてくれるのでピーリングに似た効果があります。つまり、美肌になる湯と親しまれているのです。

ただ、肌にそのまま残してお風呂から出ると肌荒れの原因にもなるので、最後に流し湯で温泉成分を流すのが普通です。肌の調子に合わせてちょうどよいPh値の温泉を選ぶのが、温泉を楽しむコツですよ。

ちなみに、酸の強さは「Ph」という数値で表すのですが、レモンの酸性度はPh2.5前後、胃液はPh1.5前後、有名な草津温泉はPh2前後です。草津温泉って酸っぱいですね。

◇「フルーツ酸」てなあに?

コスメに含まれていることでも話題の「フルーツ酸」は皆さんご存知でしょうか?フルーツ酸(AHA)は、その名のとおりフルーツから抽出されることが多い酸のことで、乳酸やシトラス酸などいくつかの酸をまとめてそう呼びます。たとえば、肌のターンオーバーが狂ってアカがはがれにくくなると古い角質が残ったままになりますよね。

そんな余分な角質を除去したいときに、自然由来であるフルーツ酸を使うのがオススメ。肌に優しい成分でピーリングできるので、角質が気になる方は使ってみてください。

おわりに

「酸」といっても色々なものがあります。もちろん、その成分が肌に有効的かどうかは大きな個人差がありますが、自分の肌に使用するものだからこそ、成分のことを少しだけでも知っておきたいところ。

一度肌荒れしてしまうと、そこから改善するのは大変です。酸と上手にお付き合いして美肌を死守してくださいね。(川上あいこ/ライター)

(ハウコレ編集部)

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