2011.11.14

放射線から身を守れ!医者の卵が身の回りで放射線の強い場所をお教えします!

あまのじゃくです。医者の卵をしています。
 

医学生としては、地域の皆さんが放射線の心配をしているのが気になります。まだ医学生なので、暇な時間に調査に出かけることもできます。

だから、放射線計を持って地域の放射線量の調査に行ってきました。そして、いまだにあちこちから高い数値が出たことにびっくりしています。

せっかくなので、この場を借りてよくある質問に応えたいと思います。

今回は、

「放射能が強いのはどこですか」



という、おそらく誰もが気になる質問について、答えます。

今回もあくまで参考程度にお願いします

そもそも

放射能」とは、「放射性物質」が放射線を出す「能力」のことなので、放射能がつく・放射能がたまる、といった表現は間違いです。

実際に危険だとか危険ではないとかいう指標となるのは、「放射線」の「量」である「放射線量」になります。

「放射線量」を測る機械は「線量計」と呼ばれ、各地の自治体が発表している放射線量は、ほとんど同じ仕組みの機械で測定されています。

お値段10万円もする高級品(上の写真はその線量計)です。欲しい気もするけど絶対買いません。

放射性物質は、空気中にただよっているちりほこりなどに付着します。目に見えないものが、とても小さなものにくっつくから、怖いのです。

0.23マイクロシーベルト以上の放射線量は除染高圧放水により放射性物質を洗い流すこと)の対象になります。上の写真は0.74マイクロシーベルトと、基準値を大きく超えています。

このような場所では、対応を専門家に任せて、近づかないようにしましょう。

さて、ここからは局所的に放射線量が高くなるところマイクロホットスポット)について説明します。

部屋の隅

ちりほこりがたまりやすい場所といえば部屋の隅です。ベッドの下や本棚の裏も気がつくとザラザラしていたりモフモフしていたりしますね。


今回の調査でも、
部屋の中央より部屋の隅のほうが、放射線量は高い
ことが分かりました。

放射性物質はちりやほこりに付着しているわけですから、部屋のザラザラやモフモフはしっかり掃除しましょう。クイックルワイパーのようなシートにしっかり吸着させて、ゴミに出せば大きな心配はありません

雨どい

放射性物質に溶けこみ、自然界に広がります。雨を集める雨どいの出口・その周辺のぬかるみ水たまりなどは、放射性物質が少しずつ蓄積します。時間が経つと結果的に高濃度になるので、注意しましょう。

今回の調査でも、
雨どい周辺放射線量は高い
ことが分かりました。

雨どいの周辺にはなるべく水がたまらないように注意して、汚れは定期的に水で洗い流しましょう。流れた水の行方が気になりますが、現状ではこれ以外に方法がありません。

ゲルのような物質で除染する技術の開発も進んでいるようです。

アスファルトタイルよりも、芝生のほうがが染み込みやすく、放射性物質は時間が経つにつれて濃縮されて高濃度になります。

また、木の葉には放射性物質が付着していることが多く、落ち葉は吹きだまりに集まって土と混ざるので、やはり濃縮されて高濃度になります。

今回の調査でも、
アスファルトよりも芝生放射線量は高い
落ち葉放射線量は高い
ことが分かりました。

芝生落ち葉には、あまり近づかないほうが無難です。もしそれらの上で寝転んだりしたときは、着ていた服をしっかり洗濯しましょう。

地面から近い

放射性物質は最終的には地面にたまるので、地面から近い場所のほうが放射線量が高くなるのは当然といえます。

国が定めた調査の基準では、計測は地表50cmで行うとあります。

今回の調査では、
地表5cmの測定結果が地表50cmの結果の5倍以上
になることもありました。

身長の低い子どもへの影響は、大人よりも大きいと考えられます。お子さんがいらっしゃる場合は、ここまで紹介したマイクロホットスポットになるべく近づかないように、特に注意することをおすすめします。

まとめ

人間が環境中で自然に被爆する放射線量は年間2.4ミリ(マイクロの1000倍)シーベルトと考えられています。また、
レントゲンCTに代表されるように放射線人間の健康を守る大切な道具です。

一方で使い方を誤ると、先の原発事故のような大惨事を引き起こします。

ドラえもんは便利です。できたらいいなと思うことを、不思議なポッケで叶えてくれます。しかし、ドラえもんに依存しすぎると、のび太はすぐにダメな人間になります。だからドラえもんは怒って未来に帰ったりします。

放射線も同じです。依存しすぎてのび太のようになる前に、関わり方しっかり考える必要があります。

ドラえもんはそもそも、未来からのび太を助けるためにやってきたロボットです。心を入れかえて向きあえば、きっと自分の足で立つ方法を教えてくれることでしょう。

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