2018.02.27

「彼の前でおならをしたらラブラブになれる」ってどういうこと?

こういう恋愛コラムのむずかしいところは、蓋然性(がいぜんせい)を出さないといけないところです。蓋然性とは「あるある」です。「片思いあるある」とか「失恋あるある」というような「あるある」です。
だからどうしても似たようなことが書いてある記事が増えることになり、それがおそらく恋愛コラム業界全体の悩みの種でもあります。

■彼は、彼女のことを女神みたいに思っているところがあります

「あるある」が量産されたから、では今度は「ないない」というか「わずかにあるある」を書こうか、という気持ちにならなくもないのですが、テレビと同じで「わずか」しか共感を得られないとちょっとオトナの事情が……というところですが、さて、今回はお話を聞かせていただいたなかで、「少数派の意見かもしれないけど、確かに言えること」を書きたいと思います。

彼氏の前でおならをすればラブラブになれる。
こう書いて、果たして何人の読者が納得してくれるのかわかりませんが、お話を聞かせていただいた人は、こう言い切りました。

男子って、自分の彼女の前で軽く緊張しています。女子も好きな彼氏の前で軽く緊張していて、ゆえに彼氏にすっぴんを見せるタイミングを考えあぐねていたり、お腹が痛くなってもなおおならを我慢しているのかもしれませんが、男子も好きな女子の前で軽く緊張しています。
緊張しているどころか、彼女のことを女神みたいに思っているところがあります。好きな女子が使っているなんでもない100均のタオルハンカチが、この世でもっとも価値のあるものに思えたりしているのです。
つまり「ある種の完璧な人」だと、彼女のことを捉えているということです。

そういう彼が、心底ホッとする瞬間。それは「なんだ、彼女もおれと同じで不完全な『人間(女神ではなく)』じゃないか」と思えたときです。
それがたとえば、彼女がおならをしたときです。

■布団の中ではしないことです

この話のポイントは、よく言われる「彼氏に素を見せるとラブラブになれる」ということではないように思います。
ポイントは「彼は彼女のことを女神のように思っている」というところです。
好きな彼女の持ち物はすべて「特別なもの」。だから彼女が持っているコンビニで売っているハンドクリームだって、すごく高価なものに見える――たとえば彼はこう思っているということ。
当然、あなたのカラダつきはすべて「特別なもの」です。あなたが自分で「大きいなあ」と悩んでいるお尻だって、彼にしたら「神様がお造りになったとしか思えない究極に美しい曲線美に溢れているもの」なわけです。

そういう、いわば完璧な人がおならを「してくれる」ことで、彼は心底ホッとして「おれのダメなところ(人間臭いところ)も、彼女の前で出しても大丈夫なんだ」と思うのです。
つまり、おならが、彼の緊張している心を溶かすのです。

さて、この話、あなたにとっては「あるある」でしょうか?「ないない」でしょうか?
「ほんまかいな」といぶかしく思った人は、ぜひ今度彼氏に会ったときに、彼の前でおならをしてみてはいかがでしょうか?
布団の中ではしないことです。においがこもって、彼は別のことを考えるでしょうから。(ひとみしょう/文筆家)

(ハウコレ編集部)

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