2018.05.13

彼とうまく話し合いができない…。じゃあ、話し合いと口喧嘩は何が違うのか?

今回はこんな相談をいただきました。

「私はいつも彼との喧嘩が絶えません。

いつも喧嘩するつもりじゃなくて、ただ話し合いたいだけなんですけど、彼がこちらの話に聞く耳を持ってくれないので、私もついカッとなって酷いことを口にしてしまいます。

それで後になって『あんなこと言わなければよかった』とか『自分が我慢していれば険悪になることもなかったのかな』とか自己嫌悪になります。

どうしたら、彼ともっと冷静に話し合うことができるでしょうか。」

日本人はディスカッションが苦手です

これは恋人同士の会話に限らず、日本人は総じて「話し合う」ことが苦手だなと思います。

なぜかというと、学校教育の中に「ディベート」について学ぶ機会がほとんどなかったからなのではないかと僕は感じています。

道徳の授業などで何かを議論するような時間はあったように記憶していますが、「議論とは何か?」の基礎を教えないまま始めてしまうので、「いかにして相手の主張を覆し、自分の主張を通すか」に意識が向いてしまうのです。(今の学校教育は違うかもしれません)

これがこのまま社会人になって、会社で会議などをすると、「相手の主張を聞くふりをして全部否定してくる上司」や、「上司に否定されるのがめんどくさいので意見を言わなくなる若手」が生み出される、というわけです。

議論が下手な人は総じて、その目的を「自分の意見をきちんと主張すること」だと思っていますが、それは大きな勘違いです。

議論が上手な人は総じて、その目的を「ここにいる全員の頭を使って、もっとも最適な答えを導き出すこと」だと思っているのです。

この目的を履き違えている人には、建設的な議論ができないのです。

これが恋人同士の話し合いになると、「私の話をちゃんと聞いてよ!」という気持ちが先行してしまい、相手の気持ちを考えずに自分の意見を聞いてもらうことに一生懸命になってしまうのです。

会社の会議と、恋人同士の話し合いの違い

会社の会議も、恋人同士の話し合いも、「みんなで協力してもっとも最適な答えを導き出す」という目的は同じです。

しかし、一点だけ違うことがあります。

それは「いますぐここで結論を出す必要があるかどうか」の違いです。

ビジネスの現場では「その場で意思決定をする」必要があります。スピードが命の世界では、それが正解だろが不正解だろうが、「決断し実行」できなければ死を意味します。

上司やリーダーが「いろんな意見があっていいよね。みんな違ってみんないい。ウンウン。」と言ったまま何も進めなかったら「こいつやばいな」と思いますよね。

ただ、恋人同士の話し合いの場合は、何かすぐに「決断し実行」する必要性がないのです。

「いろんな意見があっていいよね。みんな違ってみんないい。ウンウン。」で終わってしまってもいいのです。

恋人同士の話し合いに必要なこと

恋人同士の話し合いで大事なことは「相手のことを理解すること」です。

もちろん目的は「二人にとっての最適な答えを導き出すこと」にあるのは変わりがありません。しかし、それは「いますぐこの場で」でなくてもいいのです。

相手を理解しようと心がけること、その姿勢の積み重ねによって、相手の心が開いてきて相手の本音を聞けるようになるのです。

その結果、自然と結論が導かれるのです。

そこに至るまでにはカップルによってかなり時間差があります。
一年かかるカップルもいるかもしれないですし、1日でできるカップルもいるでしょう。

相談者さんは「自分を理解してほしい」という気持ちが前に出てきているのだと思いますが、人間関係は鏡、彼氏さんもきっと同じ気持ちを抱いているはずです。

相手が聞く耳を持ってくれないのは、自分が聞く耳を持っていないからなんですね。

「自分を理解してほしい」という気持ち同士がぶつかるとそれは喧嘩になります。

「相手を理解したい」という気持ち同士がぶつかるとそれは話し合いになります。
建設的な話し合いをしたいのであれば、「自分の意見をしっかり伝えること」ではなく、「相手の話をきちんと聞く」ことから始めてみてください。

きっと相手の反応が変わるはずですよ!(川口美樹/ライター)

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