2012.07.30

避妊だけがメリットじゃない!ピルの知られざる効果と正しい使用法とは?



15.5%』『6人に1人』『2030万件(年間)』

実はこの数字、国内での人工中絶に関して発表された統計結果なのです。

つまり、日本女性の15.5%(6人に1人)は中絶経験があり、人工中絶を受ける患者数は年間で2030万人いるということになるのです。

自分たちの身勝手な行動で、これ以上、罪のない新しい命が消えていくことのないように、今回は、避妊以外にも女性に嬉しいメリットがある“低用量ピル(経口避妊薬)”のお話をしてみたいと思います。

どうしてピルを飲むだけで避妊できるの?

一言で言ってしまえば、体が擬似妊娠の状態になるのです。(想像妊娠ではありませんよ!)

ピルを服用することで、排卵をとめて、なおかつ、精子が入り込まないようにするので、当然、受精や妊娠をすることはありません。


それがなぜなのかということや、ピルの仕組みについて説明を始めると、学生時代の授業のようになってしまいそうなので、ここでは、省略しておきますが…。(気になる方は、「低用量ピル(OC)」で検索してみてください!)


避妊率で言えば、コンドームが避妊率80%なのに対して、ピルの避妊率は、なんと99.9%

つまり、コンドームとピルの両方を併用すれば、100%の確率で避妊ができるのです。

購入の仕方は?毎月の出費はどれくらい?

最近では、通信販売などでも手軽に購入できるようになってきたピルですが、本来は、専門医師の指導を受けたうえで飲むべき医薬品です。そのため、婦人科の病院以外で購入することは、オススメできません。


また、基本的には、保険適用外となる場合が多いですが、なかには保険が適用されるピルもあるので、受診前に電話などで確認してみましょう。


薬代は1ヶ月分(1シート)で約3千円ほどですので、毎月の負担になるような出費にはなりませんね。

服用のときに注意することって?副作用はあるの?

服用を始めて、まったく普段の生活と変わらないという人もいれば、軽度の副作用(吐き気、頭痛、不正出血、めまいなど)がでる人もいます。

そのような副作用も、通常は、2~3ヶ月で自然におさまりますが、3ヶ月目以降も続くようであれば、今のピルが合っていない可能性もありますので、すぐに担当の医師に相談してください。


また、ピルを服用するときに、一番注意しなければいけないのが、血栓症です。

血栓症の既往や家族歴がある場合や、35歳以上で1日15本以上の煙草を吸っている喫煙者は、必ず、初診時に医師に相談して検査を受けるなどしてください。

基本的に、喫煙者がピルを服用する際は、禁煙を試みる意思を持っておくべきかもしれません。

いつ飲めばいいの?飲み忘れてしまったときは?

毎日1錠、なるべく同じ時間に服用する。たったこれだけでいいのです。

しかし、避妊効果が出始めるのは7日目以降なので、それまでの7日間は他の方法で避妊すること。


また、飲み忘れた場合、それが24時間以内であれば、気づいた時点で、飲み忘れた1錠を飲めば大丈夫ですが、24時間が経過してしまっていると、避妊効果が確実でなくなります。

その場合は、服用を一旦中止して、次回の月経時から改めて服用を始めるようにしてください。

ピルを飲み忘れないためのコツ

毎日決めた時間に飲む必要があるので、上手に生活リズムに組み込むのが、飲み忘れを防ぐ1番のコツです。

食事後や就寝前などが、1番忘れにくいときかもしれませんね。

避妊以外の嬉しいメリットとは?

冒頭でもお話ししたように、ピルには、避妊以外にも女性にとって嬉しいメリットがあります。

 

■ピルによって生理を誘発するため、月経周期を28日ぴったりに調整できる!

■排泄される子宮内膜の量が減るので、生理痛が軽くなって出血量も減る!

■ピルに含まれる女性ホルモンが、ニキビや肌荒れを防いでくれる!

■子宮内膜症、子宮体ガン、骨粗鬆症など、さまざまな病気のリスクが軽減される!

 

また、ピルの服用歴があると、妊娠時に胎児へ影響があるのでは?という話も耳にしますが、そのようなことはありません。

低用量ピルは不妊治療にも利用されている薬剤ですので、安心して服用してください。

終わりに

ほとんどの女性は、パートナーとセックスをしてから月経が始まるまで不安な毎日を過ごした経験が、一度はあるのではないでしょうか?

中絶は、心身ともに女性を傷つけてしまう行為です。


そうならないためにも、ピルで自分自身をきちんと守ってあげてみてはいかがでしょうか?

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