2010.05.13

色っぽい着物の魅せ方

成人式の振り袖や、夏祭りの浴衣。普段の洋服とは違って、なんだか苦しいし、重たいし、動きづらい!でもやっぱり素敵だし、男ウケもいい気がする…

普段と違う、キモノ姿。せっかくですから、色っぽく素敵に着こなしちゃいましょう!


☆うなじで魅せる、襟あわせ

 キモノと言えばうなじ。うなじと言えば着物。そういっても過言ではない、色っぽさを演出する代表パーツです。
キモノの時は、まとめ髪がおすすめ。せっかくなので普段のシュシュとは別に、かんざしを使ってみたらいかがでしょうか。今は雑貨屋さんですぐ手に入りますし、ねじった髪にさすだけで、華やかなまとめ髪ができますので、お店で教えてもらってくださいね。少し高めの位置でまとめ、耳周りにお花や揺れるタイプの小物でボリュームがくるようにするとバランス良く仕上がります。

 そして、大切なのが襟合わせ。
キモノの色っぽさ=肌見せ、ではありません。勘違いをして、衣紋(襟の後ろ側のことです)を大きく抜いている女のコをよく見かけますが、あれではせっかくのキモノもだらしなく映ってしまいます。基本はこぶし一個分。それ以上あけると、襟元までくずれてきてしまいますよ。そして、若いんですから、襟元はきゅっと、喉のくぼみが隠れるくらいで合わせましょう。浴衣はもともと、お風呂上がりに来ていたいわゆる寝間着ですから、しゃんと着ないと、だらしなくなってしまいます。

☆足袋はぴっちり小さく

 浴衣では裸足ですが、振り袖や普段着のキモノでは足袋はかかせません。真っ白なしわ一つない足袋。肌見せの少ないキモノで、身体のラインを出す大事なポイントです。明治の文学には、オシャレな人は誂えの足袋を履くと書かれているほど。

選ぶ際は、自分の靴のサイズよりワンサイズ小さいものを選びましょう。メーカーによって、指のつくりや生地のストレッチ感が違いますので、店頭で確認することをお勧めします。履く前に一度水通しをすると、糊がとれてより足にフィットします。アイロンはぴっちりかける必要はありませんが、コハゼ(留め金)の部分にしわがよりやすいので注意してくださいね。

 足袋は替えを持ち歩きましょう。白足袋は汚れが目立ちます。履きかえるのが面倒な場合は、足袋にかぶせて、目的地についたら脱ぐ足袋カバーも売られていますよ。


☆緋色の襦袢でチラ見せ

 映画「さくらん」や「SAYURI」をご覧になった方も多いかと思います。遊女と言えば、緋色(紅色に近い色)のちりめんで誂えた襦袢。決して表には出さないけれど、道中で裾からのぞく緋色と足袋の白。袖からのぞく緋色と白い手首。日本の、キモノの色っぽさとはチラリズムにあるのですね。これは真似をしないわけにはいきません。

 余談ですが、便利な半襦袢(腰巻と上の襦袢が別々になっているもの)と長襦袢、好みやTPOによって使い分けるかと思いますが、もともと遊女が着ていたのは長襦袢。お堅い武家が着ていたのが半襦袢。着る動作も脱ぐ動作も、長襦袢のほうが色っぽく感じるのは私だけではないようです。

☆帯結びにひと工夫

 浴衣を自分で着れる方が多くしているのが「文庫結び」。若い娘さんがする蝶々のような結び方ですね。残念なことに、セパレートの浴衣に差し帯をする場合も、文庫結び。着付けのできる人ならすぐ見分けられるけれど、残念、男のコの目にはどっちも同じように映るようです。「私は一から自分で着たのに!」「あのコのセパレートと違って、着付け頑張ったのに!」と声を大にして言いたい。ここは、帯に工夫して、ちょっと一味、違う雰囲気をまとっちゃいましょう。

 簡単に目立つには、兵児帯(くしゅくしゅしたシフォンのような帯)を半幅帯に重ねる方法です。文庫の上に蝶々結びで重ねるだけで、ぐっと華やかになります。

 リバーシブルの帯であれば、帯を巻く際に、二巻き目で斜めに織り込んで裏の色を出す「トライアングル」や、ねじって斜めにわたす「フラワーツイスト」で、帯の前側に表情を出す方法があります。前がさびしくなりがちな浴衣におすすめです。

 せっかくですから「色っぽさ」を出したい…そんな時にお勧めなのは、「割り角出し」をさらに半分「だらり」っぽく仕上げること。難しそうに思えるかもしれませんが、構造は簡単です。帯のたれを蝶々結びにした後、上からたれをかぶせて「お太鼓」に似た形を作ります。そこまでが「割り角出し」です。さらに、たれを上から引き出してお太鼓の上にだらりと下げて仕上げます。カチンと背中にくっついている文庫や、お太鼓・角出しよりも、たれがふわふわと動いて、ニュアンスのある帯結びに仕上がります。

 余談ですが、「だらり」とは舞妓さんが占める帯結びのことです。帯の美しさと、女のコやわらかで華やかな雰囲気を魅せるものですから、使わない手はありません。

 難しい場合、文庫を簡単にアレンジした「片流し」も、だらりのような雰囲気を出せますので、試してみてくださいね。

☆下着に工夫

 浴衣や着物は、好き嫌いがありますが、ぴっちり着たほうがより色っぽくなると思います。着付けの際、足は斜めにして裾すぼまりのラインにすると美しく仕上がりますし、お尻のラインがダボダボせずにぴったりしているほうが、色っぽいですよね。そこで、注意したい下着です。ショーツのラインが浮き出ているのはよくある恥ずかしい話。ここはパンツスタイルと同じく、響かない薄手でローライズのものを選ぶといいですよ(ローライズなら、トイレの時も楽ちんです)

 そして。下着ではないですが、キモノを着るうえで重要な小物、腰紐。ここはうんと可愛いものを使いましょう。緋色や、ちりめん、帯に負けない艶やかな紐…たくさんの種類があります。見えないところでオシャレをする、そんな心が、おもてに魅力となってあらわれてくるのではないでしょうか。

まとめ

キモノの色っぽさは、チラリズムであり、奥ゆかしさであり、いい意味での緊張感であると思います。色気を出そうとして、はたから見ればだらしない…とならないように、まずはしゃんと着てみましょう。そのあとで、ちょっとの工夫、気づかいで、ぐっと色っぽくなれますよ。

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