2010.05.13

リーダーは朝礼で魅せる!<朝礼のネタ>「たるんでいるな」と思ったときに

いい意味での「ショック療法」は必要です。
 病気の治療にも、長い時間をかけて直す場合と、外科手術で病巣を取り除かないといけない場合があります。今回は後者についてお話しします。


■呼び出すのではなく…

「○○君、ちょっといいかな」こう言って、本人を呼び出し、事情を聞いて注意する。もちろん、この様な場合もあるでしょうが、どちらかといえば、それは最終手段。「これはやってはいけないんだな」「あっ! マズイ」思い当たる節がある人が、そう思って自発的に改める。長い目で見れば、組織にとってはこちらの方がプラスになります。

 少々「痛い」話ではありますが、できるだけ優しく対応します。怖がらないで、読み進めてくださいね(笑)

■信頼できる部下を「いけにえ」にする

 例えば……、飲酒運転を行っている部下がいたとします。しかし、あくまでもそれは「又聞き」に過ぎない場合、事実関係を確認しないで注意するわけにはいきません。朝礼の場において、このような方法を取ってみてはどうでしょうか?

《例》
「日頃からの注意を怠らない。これは、いつもみんなに話していることです……。○○君!」
『はい』
「君は、昔、酒癖が悪かったらしいな。今は大分真面目になったようだけれども、まさか、会社帰りに一杯やって、そのまま、車で帰ったりはしていないだろうな」
『いや、そんなことは一切ありません』
「そうか、じゃ、もし飲酒運転をやっていたとしたら、どうするんだ……」
『責任を取らせていただきます……』

 もちろん、その部下の方に恥をかかせるのが目的ではありません。その場にいるであろう「真犯人」にプレッシャーを与え、反省を促すためです。「いけにえ」になってもらう方には、事前に意図を伝え、わざとらしい演技になってしまわないように準備しておかなければなりません。

■感情的にならずに、思いを伝えるには

 自分の立場上、問題が生じていることが許されないと思われることもあるかも知れません。しかし、感情的になってしまっては、元も子もありません。

もし、冷静に話すことができないと思われるのなら、少し日にちをおいて話す機会を設ける。差し支えがないのであれば、匿名でインターネット上の「質問箱」等に聞いてみる。信頼できる、先輩に相談してみるという風に、ワンクッション置いてみるのも方法の一つでしょう。
「ぬくな私情で怒りの刃(やいば)」『松下幸之助 経営の心得いろは』より
 この思いで事にのぞんでください。

■その後のフォローは重要

 吉川英治の『三国志』に諸葛孔明が、敵将である曹操を見逃した関羽を「斬れ」と叫ぶ場面があります。「普段おとなしい人が怒った姿は、普通の人でも恐ろしいものである」と吉川氏は書いていますが、同じ事が職場においてもいえます。

「いけにえ」となった部下の方や「真犯人」と思われる部下の方にも、しばらく経ってから自然に声を掛け激励するなどのフォローは必ずしてあげてください。

■結びに

 危機を未然に防ぐ。とても大切なことです。捕球に行くタイミングが遅くなったために、ジャンプしてボールに飛びつき、一見「ファインプレー」に見える。そうではなく、落下点を事前に察知し、自然にアウトを取る

この様な心がけで、よりよい職場環境を築いてくださいね!

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