2010.07.09

一式揃ってると一安心。日本女性のたしなみ「喪服のマナー」

結婚式とは違って、予告なくやってくるお通夜やお葬式。急に喪服を用意する間がない場合も。学生時代なら制服でいいし、若ければ“とりあえず黒い服”でなんとか誤魔化せます。
男性の場合も、もともと洋服の形や装飾品にさほどバリエーションがないので、ネクタイさえ替えればフォーマルに収まりやすいですが、女性の場合は品格が問われる注意点が多い。

やはり良識ある大人の女性として、間違いのない喪服一式を用意しておきたいもの。でも、ちゃんとした喪服ってどんなの??そこで喪服の正しいアイテム選びを勉強しておきましょう。

服は?

黒であることは当然。できれば上質の生地で。一年のどの季節に出席するかがわからないので、1着で済ますためにはサマーウールか薄手のウールで、六分か7分袖のワンピースとジャケットがセットになったものが重宝します。

夏はワンピース、冬はジャケット+下着を着込んで防寒。季節問わず使えます。半袖やノースリーブは肌の露出が大きく慎みを重んじる席には不向き。スカートの丈も膝にかかるくらいか膝下に。短いと露出が多くて失礼なだけではなく、お辞儀をする際の姿も不恰好です。

靴は?

正式には布製の黒いパンプス、なければ革製のシンプルな靴でも。ただ光沢のあるものや金具をあしらったものはNG。高すぎたり細すぎるヒールも相応しくありません。3~5cmでやや太めの安定したヒールが上品かつ焼香や挨拶時にふらつかずスマート。

ストッキングも黒。暑い夏でも黒。逆に寒い冬でも黒タイツはダメ。カジュアルな印象が出て相応しくありません。

髪型は?

清楚で慎ましやかなイメージが大切なのと、焼香や献花の際に深く頭を下げるので、髪はまとめるか留めるかして顔にかからないスタイルに。故人に心からお別れをするときに、お辞儀しながら髪を気にするのは心のこもった仕草とはいえません。

また靴と同様、金具がついていたりキラキラしたものではなく、黒のシンプルなヘアピンやバレッタなど髪飾りにも注意を払いましょう。

パールのネックレス

喪服にはパールのネックレスというイメージですが、最後のお別れのための身だしなみという意味で身に着けるものなので、必ず必要という決まりはありません。他の宝石類よりも清楚な輝きが喪の席に相応しいから着ける場合が多いようです。

ただし、パールのネックレスにも選ぶ注意点があります。1連のホワイトかブラック、大ぶりすぎないパールを選びましょう。

流行物のロングネックレスや、不幸が重なることをイメージさせる2連、3連のものは避けることです。


バッグなど持ち物

これも靴と同じで、黒のプレーンな布製が最も喪に相応しい。最近は革でも飾り気のないものはOKだそうですが、布でも革でも光沢のある素材と光り物の金具はタブーです。また“いかにも高級ブランド品”とバレバレなのも避けるべき。

サイズは、白いハンカチと数珠、香典袋など必要最小限が納まる程度が上品です。香典返しを頂いた時や、折り畳みの日傘や雨傘、肌寒いときのための艶消しボタンの黒いコートなどを入れる、少し大きめの袋物があると便利。エコバッグみたいな仕様です。喪服と合わせられるシンプルで上質素材なものが売られているので買っておくのもいいでしょう。

おわりに

ぶっちゃけて言うと、けっこう窮屈なしきたりが濃い。でも、一生に何十回もない行事。日本人が大切にしてきたマナーと心得て、忠実に従うのも良いことではないかと思います。

そして喪服は何着も持つ必要がないからこそ、ちょっと奮発して、恥をかかず、長く愛用できる一揃えを選んでくださいね。

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