2010.09.24

お香典を入れる熨斗袋の選び方~「御霊前」「御仏前」等を詳しく解説!~

 葬儀に参列する際に必ず必要になるのがお香典です。財布から出してそのまま渡すわけにはいきませんから、熨斗袋が必要です。熨斗袋とは言いますが、「のし」が付いていない袋が不祝儀の袋です。

のしは干しアワビを図案化したもので、おめでたいものの象徴ですから、お祝いの時に付けます。不祝儀にはのしのない白(銀)と黒の水引の付いた熨斗袋を使います。選び方と印刷してある文字を間違えないよう説明しましょう。


不祝儀の熨斗袋 買う時の注意

熨斗袋を買う際に間違えないようにするのは、まず水引です。「結びきり」と言ってほどける蝶結びになったものではありません。葬儀は一度きりですから一度結んだらほどけない結びきりのものを使います。

また、不祝儀は不幸が重なることを嫌いますから紙の二重になったものは使いません。因みに故人の供養のために行う法事などは、おめでたいことではありませんが、繰り返し行ってもいいので、蝶結びの水引が付いた熨斗袋を使うこともあります。

法事の際の水引は黄色と白のものもあります。

印刷してある文字に注意を

葬儀は仏式、キリスト教式、神式がありますから、熨斗袋に印刷してある文字に注意しましょう。ここで印刷してある各ポイントを説明します。

御香典

本来は御香奠と書きますが、奠という字が常用漢字にないので、典が使われています。奠はお供え物という意味で、霊前にお香料をお供えすることです。

御霊前

亡くなった方の霊前にお供えするもので、仏教、キリスト教、神道のどれにでも通用します。

仏教では亡くなって7週間(四十九日)の修行で仏になる(成仏する)としていますから、四十九日の法要までは御霊前を使います。ただ、蓮の模様の入っているものなどは仏教専用なので、他の宗教の場合は気をつけましょう。

御佛前

四十九日が済んだ後の一周忌以降(法事)に使用します。ただ、浄土真宗では、人は亡くなると仏になるという考えなので、御佛前が使えます。

御花代

献花料などとも言いますが、キリスト教ではお香を使いませんから、お花ということになります。熨斗袋の右上に十字架が付いているものもあります。水引きも白黒でなく、銀1色の結びきりのものがあります。

玉串料

神式の時に使います。キリスト教同様にお香を使わないので、神前に玉串をお供えする(玉串奉奠)という意味です。玉串とは常緑の榊の葉に白い紙で作った紙垂(かみしで)を付けた物です。

御榊料

榊の葉をお供えする意味で、神式に使う玉串料と同様です。

おわりに

このほかにも葬儀の関係者に必要なものとして、僧侶にわたす御経料、御布施、御車料(交通費)、式の後の通夜振舞いや精進落としに出られない僧侶にわたす御膳料等があります。  

また、熨斗袋は豪華なものも色々ありますが、中に入れる金額によって選びましょう。特別にお世話になった方の場合や親族以外で、一万円程度包むならごく普通の100円以内の熨斗袋で充分です。

関連記事