2016.01.26 更新PR

間違った方法でやってない?神社での参拝&手水の作法

初詣で神社に行くと、龍の口から水がちょろちょろと流れる「手水(ちょうず・てみず)」があります。そこに置いてあるひしゃくに直接口をつけていませんか?よく見かける光景ですが、マナーとしてはNGです。

お賽銭を入れてお参りする前に手水で身を清めることは知っていても、正しい手水の作法は知らない方が多いのではないでしょうか。そこで、あまり知られていない手水の作法をご紹介します。


水は古くから、けがれを洗い流すものと考えられ、神にお参りする人はまず身のけがれを手水舎で落とします。
手と口を水で洗うことで、全身のけがれが落ちると考えられています。以下のステップで清めます。



一見すると難しそうですが、「左手・右手・左手で受けて口・口をゆすいだ左手・ひしゃくの柄」の順番です。実際やってみると流れ作業のように、動作がスムースにつながるはずです。
1.    右手でひしゃくを持って水を汲みます。この水だけで以下のステップすべてを行います。

2.    左手にかけて洗います。
3.    ひしゃくを左に持ち替えて、右手を洗います。

4.    再度ひしゃくを右に持ち替えて、左手に水を受けて口をすすぎます。
5.    左手を洗います。

6.    最後にひしゃくを立て、自分が触れた柄の部分に水をかけて清めます。

7.    ひしゃくを伏せて置きます。
8. タオルなどで手を拭かず、濡れたままにする。

手水の本来の意味は、世俗のけがれを水で落として神前に出るということです。
そのため、昔の参拝者たちは川や池、海や滝などで体を洗ってから神前に出向いていたそうです。

しかし、現代でそこまで大掛かりにすることは難しいため、簡略化した形で手水があるのです。

その意味で、手水をした後にタオルなどで拭いてしまってはせっかく水で清めた意味がありません。手水をした後の手は、自然に乾燥させましょう。
初詣以外でも、お宮詣りや七五三、お祓いなどで神社に行ったときにこの方法で手水をつかってみてください。

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