ネガティブ情報に注意!ネットを参考にした恋愛はオススメしません
コラム
PR遣水あかり
好きな人との恋愛を進めるなかで、「これってみんなどうしてるんだろ?」とか「こういうとき、男の人ってどう考えるのかな?」ということが気になったとき、それらしい言葉をググったりして、情報収集をしているという人もいるかもしれません。
「デートにぴったりなお店」とか「困ったときに使える話題」とか、そういうのは役に立つと思うんですけど、「同棲 デメリット」とか「彼女 嫌いになる 理由」とか、そういうネガティブワードでの検索はおすすめできません。
今日は、恋愛におけるネガティブ情報の取扱いについて、少しお話してみたいと思います。
■ネットの意見は、たいていネガティブ
「同棲 デメリット」とググれば、「彼女と結婚を考えている男は絶対に同棲はしない」、「彼女 嫌いになる 理由」なら、「毎日LINEしてくるのがウザいから」といった情報がたくさん出てきます。
それはコラムかもしれませんし、ネット掲示板や、そのまとめサイトかもしれません。そしてどれも、「男の本音」かのような書かれ方をしているので厄介です。
ネットは自由な言論の場。だから、そこで書かれてるのは、男子”みんな”が、彼女には直接言えない本音をこぼしているのに違いない。
そう考えてしまうと、これをそのまま鵜呑みにしてしまうかもしれません。
だけど、私がネットにある情報が誰かの本音だと思うのがちょっと危険だと思うのには、理由があります。
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ネットはたしかに自由な言論の場です。たしかに好きなことが、誰の目もはばからずに書き込めます。だけど、ネットは自由な言論の場だからこそ、そこにあふれるのは、当然、「ネガティブな意見」になっていきます。
それは簡単です。ポジティブな意見なんていうのは、ネットなんかに頼ることなく、リアルの世界でみんなに聞いてもらえるからです。「同棲がとっても楽しくて仕方がない!」なんて、彼女に言えばいいからです。ネットで、わざわざ匿名で、誰とも知らない第三者に対して話すほどのことでもありません。
逆に、「同棲がきつい、辛い」というのはリアルでは自由に言えないことかもしれません。彼女にだって「俺、同棲きついかも」なんて言うのは簡単じゃないはずですし、ひょっとしたら、友達にだって、「俺らめっちゃラブラブだよ」と普段ノロけてしまっているせいで、打ち明けにくいかもしれません。そんなときに登場するのが、ネットです。ここではじめて、自由な言論の場としてのネットが本領を発揮するのです。
「ネガティブ情報が多めに散りばめられている」
これだけで、何かの感想とか、気持ちとか、そういう主観的な要素についての情報収集をネットですることが少し危険だということの理由になると思います。ネットはそういう、バイアスのかかった言論空間だからです。あくまでそういう説、考えもあるよ、レベルの話で、それが全てではないのです。
■ネットの意見は、本当に本音なの?
ここまでで、すでにネットが、そもそもネガティブ寄りな意見が多いということがおわかりいただけたと思います。
「でも、ネガティブだとしても、それは本音だから、貴重な意見なのでは?」
と思う人もいるかもしれません。
でも、私はこれもちょっと違うと思います。
例えば、ある男子が「彼女と付き合ってすぐの同棲は無理だった。いろいろ価値観が合わない。もっと長く付き合ってからにすればよかった」とネットでこぼしたとしましょう。
でもそれは、本当にその男子の本音なのでしょうか。必ずしもそうじゃない、と私は思います。
だって、その男子は、普段は彼女とすごくラブラブで同棲していて、たったこの一週間、仕事のストレスとかで彼女とギスギスして、ケンカをしてしまっただけかもしれません。そして、この書き込みをした翌日には、もう、彼女とすっかり仲直りをして、そのあとまた前のようにラブラブと過ごしているのかもしれません。「昨日あんなことネットで書いたけど、やっぱり、同棲最高だわ」って思い直してるかもしれません。
たった一度ケンカをしてしまい、そのイライラで同棲の愚痴をネットに一度吐いてしまっただけで、それ以外の期間はずっと仲良しなのに、「同棲は失敗だった」というのがこの男子の、彼女との同棲に関するトータルな意味での本音なのでしょうか。
ネットでは、この部分がわかりません。もしもその男子が、何年間にもわたって、「付き合ってすぐの同棲はやめとけブログ」を連載し続けているのなら、本音なのかもしれません。でも、そうじゃなく、たった一度、ふらっと立ち寄った掲示板とかで吐いてしまった一言は、本音じゃなくて、ただその瞬間のイライラが出てしまった”現実逃避”なのかもしれないのです。
あなたが彼との恋が辛くてふとツイートしてしまった「恋愛つらい」という一言が、彼との恋愛に対するトータルの感想ですか?違いますよね。ただその瞬間、そのときはそう思っただけだと思います。次に笑顔でデートしたときには、もう幸せいっぱいで、そんなツイートをしたことすら忘れちゃってると思います。
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ネットでは、”本音のようなもの”が見えるけれども、本音なんて、本当にその人のことをよく知っている人だけが、その人の性格や、環境を知った上ではじめて理解することができるものです。
つまり、あなたの好きな人の本音というものは、ネットにいる、誰とも知らない、しかもリアルではうっぷん溜まりまくりな男子から「これが男子の本音だよ」なんて受け取るような安いものじゃありません。
あなたが好きな人の本音は、あなたが、彼と一対一で向き合いながら、彼に直接聞いたり、彼の仕草や態度から察したりして、やっとおぼろげにわかってくる、そんな尊いものなはずです。
ネットは情報収集にはとても便利です。でも、2ちゃん(5ちゃん)やまとめサイトやコラムサイト、その他いろいろな「本音の場」(と思われている場所)から、男子の本音を探してしまおうとするときには、このことをぜひ覚えておいてほしいのです。(遣水あかり/ライター)
(ハウコレ編集部)