
「俺が正しい」で終わる彼のメッセージに、私が足した一文
コラム
私が足した一文
言い返す言葉を全部消して、私は1つだけ残しました。
「うん、正しいよ」
送ってから、既読がつくまでの間、画面の文字を何度も読み返しました。喧嘩に勝ちたいわけではなかった。ただ、正しさの向こう側にいる彼と、同じ部屋で話がしたかっただけでした。
既読はつきました。返事は、なかなか来ませんでした。
そして...
「今から帰る」
その短い1通のあと、玄関のチャイムが鳴りました。彼はコンビニの袋を下げたまま、靴も脱がずに言いました。
「ごめん。正しいって書いた時点で、もう負けてた」
「知ってた」
袋の中身はプリンが2つ。温泉の話は、そのあとで改めてしました。行けるかどうかはまだ分かりません。それでも、決めるのが2人になっただけで十分でした。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)






























