
「結婚したら俺の金はお前のもの」と言った彼→「じゃあ私のお金は?」への答えに言葉を失いました
コラム
足りなかった会計を私が払った帰り道、彼は「本気だよ」と答えました。1,000円しか持っていない人の本気を、どう受け取ればいいのでしょうか。
レジで開いた彼の財布から、折りたたんだ紙の角がのぞいていました。
定食の途中で出てきた言葉
付き合って2年になる彼とは、ここ半年ほど結婚の話をするようになっていました。その日も駅前の定食屋で、式は小さくていいとか、住むならどの辺がいいとか、そんな話をしていました。焼き魚の骨を外していた彼が、不意に言いました。
「結婚したら俺の金はお前のもの」
「何それ」
私は笑いました。彼は「だから」とだけ続けて、ごはんを食べ始めました。経理の仕事をしている私には、その言い方が妙に大きく聞こえました。まだ家計をどうするかも話していないのに、ずいぶん先まで決まっているような言葉でした。
財布には1,000円札が1枚
会計は2,600円でした。彼が財布を開くと、入っていたのは1,000円札が1枚と小銭。それと、4つに折った紙でした。
「ごめん。カードも今日持ってない」
私はカードを出して、2人分を払いました。彼は折った紙を財布の奥へ押し込み、そのまま財布を握って店を出ました。さっき「俺の金はお前のもの」と言った人の財布に、1,000円。
どういう計算なのか、私には分かりませんでした。
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「じゃあ私のお金は?」




























