告白を冗談で取り消した俺が、三日間悩んだ末にもう一度伝えたこと

コラム

好きだと伝えてから取り消すまで、俺は十秒もかけませんでした。

それから三日間、メッセージは一通も送れませんでした。送る代わりに、彼女が帰るロビーで待つことにしました。

後半を飲み込んだ告白

飲み会の帰り、同期の彼女と駅まで歩く道で言うと決めていました。店で誰かが「今日誰か告白しろよ」と騒いでいたのは、俺には関係のない話でした。「好きなんだよね、入社したときから」まで用意していたのに、口から出たのは前半だけでした。

「好きなんだよね」

彼女が足を止めて振り返りました。その顔を見て、返事が出てこないのだとわかりました。困らせたくて言ったわけではありません。だから先に笑いました。

「ごめん、今のはノリで告白しただけ。忘れて」

「うん。わかった」

店での話を思い出させたかもしれないと気づいたのは、改札で別れたあとでした。ホームで電車を二本見送りました。

メッセージを送れなかった三日間

次の出勤日、「おはよ」と普段どおりに声をかけ、休憩は別の同期と外に出ました。駅でのことは誰にも話していません。話せば、本当に笑い話になってしまうからです。

帰るたびに、彼女の名前の通知だけを探していました。「昨日のことなんだけど」と打っては消し、「実は」まで打って、また消しました。忘れてと言ったのは俺です。それを文字で覆すのは、もう一度逃げるのと同じだと思いました。

二日目は、彼女が同期の女子と笑っているのを見て、あの話をされているのではないかと勝手に落ち込みました。三日目、送れないメッセージを全部消して、代わりに帰りのロビーで待つと決めました。

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三日目のロビー
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