
電車が止まって遅れてきた彼女に「店、予約してたんだけど」と言った俺→あの一言を謝れないまま
コラム
「時間にうるさい女は無理って言ってたのは誰だっけ」。彼女にそう返されて、目をそらすことしかできませんでした。本当に伝えたかったのは、別のことだったのに。
恥ずかしさから出た言葉
待ち合わせに遅れるのは、昔からの悪い癖でした。家を出る直前に探し物を始めてしまい、気づけば約束の時刻を過ぎている。そんなことを何度も繰り返してきました。
付き合って半年ほど経った頃、30分以上遅れた日がありました。スマホには「もう20分過ぎてるよ」「今どこ?」という彼女からのメッセージ。改札の前で待つ彼女を見た瞬間、悪いのは自分だと分かっているのに、口から出たのは謝罪ではありませんでした。
「時間にうるさい女は無理」
責められるのが怖くて、先に相手を責めてしまったのです。それ以来、彼女は遅刻について何も言わなくなりました。言わせなくしたのは自分だと気づき、約束より早く家を出るようにしました。
つながらない電話
彼女が前に行ってみたいと話していた店を予約したのは、あの日の埋め合わせのつもりでした。
ところが当日、約束の時刻になっても彼女は現れません。1度も遅れたことのない人だからこそ、何かあったのではと嫌な想像ばかりが膨らんでいきます。店にも電話を入れ、席を少し待ってもらえるよう頼みました。
改札から駆けてくる彼女を見つけて、まず出たのはこの言葉です。
「よかった、何回かけてもつながらなくて」
電車が止まり、スマホの充電も切れたのだと彼女は説明してくれました。無事だと分かった途端、張り詰めていたものが別の形で出てしまいました。
「店、予約してたんだけど」
「時間にうるさい女は無理って言ってたのは誰だっけ」
一瞬彼女を見て、すぐに目をそらしてしまいました。
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言えなかった理由




























