
浮かれて報告した俺が、彼女に言われて初めて読み返したトーク画面
コラム
送ったメッセージのどれにも、迷いはありませんでした。彼女の返事が少しずつ短くなっていたことに、俺はまったく気づいていなかったのです。
会社の最寄り駅まで歩く間、何度もスマホを取り出しては、上着のポケットに戻しました。誰かに話したくて仕方がない出来事が、ついさっき起きたばかりだったのです。最初に送る相手は、迷わず彼女に決めていました。
エレベーターホールでの告白
同じ部署の後輩に呼び止められたのは、会社を出る手前のエレベーターホールでした。好きです、と言われて、彼女がいることを伝えました。後輩は少し笑って、「じゃあ友達として仲良くしてください。今度飲みに行きましょう」と言いました。
「いいよ、行こう」と答えて、エレベーターに乗りました。
告白されたのなんて、学生のとき以来です。断ったというより、いい形で話がまとまった。そのくらいにしか考えていませんでした。
返事を待たずに打った2通目
彼女とは付き合って2年、別々に暮らしていても、その日の出来事は何でも送り合ってきました。彼女に黙っておくようなことは何もない。だから、これもすぐに伝えるつもりでした。
「今日、会社の子に告白された」と送り、照れた顔のスタンプを続けました。返事を待たずに、2通目も打ちました。
「彼女いるって言ったら、じゃあ友達として仲良くしてくださいって!今度飲みに誘われたから、行ってきてもいいよね?」
いいよね、と書いたのも、一応聞いておけば大丈夫だろう、という程度の気持ちです。
「友達としてって、2人で?」と返ってきて、深く考えずに打ちました。
「たぶん!せっかくだし仲良くしたいじゃん」
彼女の返事がいつもより短いことには、まったく気づいていませんでした。
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考えるより先に送った返事




























