
「別に怒ってないよ」と言う彼女の炊飯器から、俺の分だけが消えた3日間
コラム
炊飯器の前で聞いた本音
「俺の分、なくなったのはなんで」
彼女は米袋を抱えたまま答えました。
「作らせてる感じ、恥ずかしいんでしょ」
昼休みに自分が送った言葉が、そのまま戻ってきました。
俺が恥ずかしいと言いたかったのは、彼女の弁当ではありません。でも、彼女が続けてくれていた手間まで恥ずかしいもののように言ったのは俺でした。
俺は袋ごと米を受け取って言いました。
「あれは俺が浅かった。ごめん」
そして...
翌朝、先に起きた俺が2合の米を炊きました。彼女が起きてくる頃には、台所に炊きたての匂いが広がっていました。
茶碗を2つ並べると、彼女は俺の分によそいながら言いました。
「明日は私が炊くね」
それからは、どちらかが先に帰った日に米を炊いています。3日間棚で放置されていた俺の茶碗も、今はまた毎日のように食卓へ並ぶようになりました。
(20代男性・営業職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)




























