後輩の有休に嫌味を言った私が、その1日に何も起きなくて分かったこと

コラム

モニターの前で分かった自分の焦り

後輩が席に戻ったあと、私は画面を見つめたまま考えました。私が後輩の休みに口を出した理由は、業務の心配ではありません。私がいない日に何も起きないのが怖かったのです。予定表も、電話の取り次ぎも、誰かが代わりにできてしまう。それを確かめる日を、15年間、自分で作らずにきました。管理ができていないと言われて言い返せなかったのは、その通りだったからです。

後輩が申請を終えたのを確かめてから、私は立ち上がり、後輩の隣に立って言いました。

「さっきは、言いすぎた」

後輩は短く返しただけでした。私は予定表を開き、後輩の来週の日付に「休」と書き入れました。

「その日の電話は、私が取る」

後輩は「お願いします」と答えました。私は予定表を閉じて、自分の席に戻りました。

そして...

後輩が休みを取った日、電話は普段どおりに鳴り、私が取るまでもなく、普段どおりに誰かが取りました。後輩宛ての電話は1本もありませんでした。翌日、私は後輩の机に電話メモを1枚置きました。書けたのは、「特になし」の一言だけでした。

(40代女性・事務職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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