
3年前の飲み会代を踏み倒す気でいた私に届いた『まだもらってなかったよね』のメッセージ
コラム
金額を見て、ちょっと多いかな、と思ったのは一瞬でした。
幹事の名前が通知に浮かんだとき、最初に思ったのは、今さら何の用だろう、でした。
払わないまま流れたお金
学生時代の仲間で集まった飲み会の会計は、幹事の友人が全員分をまとめて立て替えてくれていました。店を出て駅で解散するとき、財布を出す流れはありませんでした。翌日には払わなきゃ、と思っていたはずなのに、振込アプリを開くのが面倒で、その日を逃しました。次の日も、その次も。催促は来ません。そのうち、向こうも忘れているならこのままでいいか、と思うようになりました。3年も経てば、もう言われることもないだろう。グループチャットの通知は切ったままにして、飲み会代のことは、考えないことにしていました。
ちょっと多いかな、で送った5,500円
「久しぶり!3年前の飲み会代、まだもらってなかったよね。5,500円お願いします」
まだ覚えていたのか、というのが正直な感想でした。金額を見て、あの店ってそんなにしたかな、と一瞬だけ思います。ちょっと多い気もするけれど、3年前のレシートなど手元にありません。
「あ、ごめんごめん、忘れてた!今送るね」
忘れていたのではありません。忘れたことにするのが、いちばん早かったのです。振込アプリを開いて、5,500円と打ち込みます。端数のことは、それ以上考えませんでした。完了画面を撮って、彼女に送ります。
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払ったのに返ってきた敬語


























