
「明日、車貸して!ガソリン満タンでよろしく」図々しい友人へ、私が送った言葉
コラム
洗車場の水しぶきの向こう、後ろのバンパーに指の長さほどの白い線を見つけました。前の週に車を返しに来た友人からは、何も聞いていません。その傷を写真に撮っておいた翌週、彼女からまたメッセージが届きました。
「明日、車貸して!」の後ろに付いていた一行
「明日、車貸して!ガソリン満タンでよろしく」
笑っているスタンプが一つ、その下に続いていました。車を買うお金がないと彼女が言い出してからの2年で、貸した回数は片手では足りません。
返ってくるたび、ガソリンの針は貸した時より左に傾いていて、満タンだった日は一度もないのです。こちらには満タンを求めて、向こうは使いっぱなし。
画面の文面を読み直すほど、腹の底で何かが決まっていくのが分かりました。
返信の前に、済ませておいたこと
傷を見つけた日から、決めていたことがあります。共通の友人2人には、車は貸さないほうがいいと思う、とだけ伝えてありました。根拠は擦った跡の写真と、満タンで戻らなかった回数だけ。彼女本人には、その話をしていません。面と向かって言えば、その場で謝られて終わる気がしたからです。スマホを伏せて洗濯物を畳み終えてから、一行だけ打ちました。
「もう貸さないよ」
送信の直後、既読が付きました。
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「言おうと思ってた」で終わらせなかった理由


























