「このソファ、買いたいんだけど」と送った私に、値段でも色でもなく「家賃は俺が払ってる」と返す彼

コラム

家賃の話がここで出るのはおかしいと思い、私は2つの質問を送りました。既読のあと返事が届くまで、通販のページを閉じられずにいました。

座面に手をつくと、そのまま沈んでいきます。同棲2年目のソファは、2人で「そろそろだね」と話していたところでした。休憩中に見つけた1枚の写真を彼に送るまでは、買い替えは決まった話だと思っていたのです。

写真に返ってきた2つのメッセージ

家賃は彼の口座から引き落とされ、収入を考えて彼が6、私が4を出しています。半分ずつにしなかったのは、同棲を始めるときに2人で決めたことでした。通販のページで見つけたソファの写真を彼に送ります。「このソファ、買いたいんだけど」。既読はすぐについて、返事は少し遅れて届きました。「家賃は俺が払ってる」。値段の話でも、色の話でもありません。読み直しているうちに、次のメッセージが重なりました。「ソファはお前が金出すって事でいいよね?」。家賃を多く払っているから、家具は私が持つ。そう言われているのだと分かるまでに、少し時間がかかりました。そんな取り決めをした覚えは、私にはありません。

私が送り返した2つの質問

打ちかけては消して、残ったのは短い質問でした。「家賃は6対4で、私も入れてるよね?」。続けてもう1つ。「ソファは2人で使うものだから、半分ずつじゃないの?」。送ったあと、通販のページを閉じました。既読はすぐにつきます。返事は来ません。休憩が終わる前に、もう1つだけ送りました。「家賃の話、ここで出るのおかしくない?」。多く払ってくれていることは分かっています。だからこそ、家賃は家賃で決めたはずでした。ソファの値段の隣に家賃を並べられると、私が入れてきた4割まで無いものにされた気がします。スマホを伏せて席に戻り、残りの仕事の間、鳴らないままの画面を何度も裏返しました。

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